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ファンが故障していることに気付かずCPU温度が100℃オーバー!
CPU冷却ファンの故障
フリーソフト「CPU-Z」のBenchタブに「Stress CPU」という負荷をかける項目を試しにポチッとクリック。
各種ハードウェア情報がモニタリングできるフリーソフト「HWMonitor」でCPU温度の上昇具合を観察してみることにしました。
70℃前後で安定していましたのでそのまま放置して忘れてしまいました。
約30分後に温度を見てみるとMax値が100℃を超えていましたので慌てて負荷をストップ!
今まで100℃超えの温度を見たことがなかったのでケースを開けて原因を調べてみるとファンが回転していませんでした…
CPUクーラーは2011年に購入した斜め構造が特徴的な「刀3 SCKTN-3000」株式会社サイズ製で現在は販売終了品です。
コネクターを差し替えても反応がありませんでしたのでファンの寿命だと思われます。
ファンがない状態では故障リスクが高いので急遽余っていた12㎝ファンを結束バンドで無理やりクーラーに取り付けてみました。
やはりファンの有無でCPU温度が全く違うことに改めて気付かされました。
しかしサイズ違いのファンを無理に取り付けたことによりメモリの脱着が不可能になってしまいました。
本来装着されていたファンは92㎜なので新たに購入することにします。
購入候補
ファン選定にあたっての条件
- サイズは9㎝×9㎝×2.5㎝
- 回転数を制御できる4ピンPWM仕様
- 2000rpm以上の回転数
- 1000円以内
候補として選定したのは1000円以下の3商品です。
9㎝サイズのPWMファンは思ったよりも選択肢がありませんでした。
メーカー | ENERMAX | X-FAN 長尾製作所 | サイズ |
型番 | UCTB9P | RDL9025S-PWM | GELID Silent9 PWM |
ベアリング | ツイスターベアリング | 中空ベアリング(改良型流体軸受け) | ハイドロダイナミックベアリング |
ブレイド枚数 | 7 | 7 | 9 |
回転数(rpm) | 500~2,200 | 800~2,000 | 900~2,000 |
ノイズ(dBA) | 8~21 | 24.39 | 11.0~23.5 |
風量(CFM) | 13.23~42.67 | 39.69(最大) | 37.89(最大) |
定格電流(A) | 0.3 | 0.16 | 0.18 |
定格電圧(V) | 12 | 12 | 12 |
寿命MTBF(時間) | 100,000 | 30,000 | 50,000 |
Amazon調査時価格 | 804 | 935 | 980 |
比較表の数値は各メーカーの公称値。
検討した結果、一番安いENERMAX(UCTB9P)を購入することにしました。
内容物と商品概要
パッケージ内の内容物はファン本体、変換アダプターと取り付けテーパーネジです。
パッケージ裏面の主な記載内容は以下のとおり。
特徴
- 低ノイズプロファイルによる高性能冷却
- 長寿命と低ノイズを実現するツイスターベアリングテクノロジー
- PWM速度制御によりシステムを常時に静かで涼しい
- バットウィングブレードデザインと追加の彫刻ハローフレーム
- 20-30%の気流
- 構造の安定性を高めるためのアルミニウムリング付きの特許取得済みのモジュラーフレーム
- 簡単に掃除できる取り外し可能なファンブレード
- 平均故障間隔(MTBF)160,000時間
紹介
サイレントファンは、特許取得済みのツイスターベアリングテクノロジーとPWM速度制御機能を備えています。
日本販売代理店の商品情報とパッケージ記載の平均故障間隔(MTBF)が大きく違っています。
他社のMTBF値と比較しても圧倒的に長いのですが160,000時間(18年以上)は長寿命過ぎる気もします…。
商品外観
外観の目立つ特徴はファンのアルミニウムリング枠フレームに「ENEMAX」のロゴ穴加工がされています。
メーカーによるとファン側面からも空気を取り入れられるので風量が増大するとのこと。
更に他社にない大きな特徴としてブレード部分の取り外しが可能。
付着した埃や汚れを簡単に水洗い掃除することができます。
CPUクーラーへの取り付け
CPUクーラーを取り外したついでにヒートシンクを中性洗剤を使ってぬるま湯で洗いました。
ファン回転方向と風向きの表示がファン本体になかったので、取り付け時に少し戸惑いました。
風向きは側面フレームのロゴ「ENEMAX」を見たときに英字アルファベットの上から下に向かって流れます。
マザーボードへ取り付け
正規サイズのファンを取り付けたことでメモリーの脱着も可能となりました。
CPUが高温になった時、BIOS設定の「CPUファン異常警告」が無効になっていましたので有効に変更しておきます。
使用した感想
CPUのベンチマークソフト「Cinebench」で負荷をかけてファンの状態と温度推移を観察してみました。
1500rpm以上になってくると静かな環境下では音が気になりだしますが、比較的低音域なので耳障りには感じられませんでした。(感じ方には個人差があると思います。)
あとはメーカー公称値通りの耐久性に期待したいところです。