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扇風機が壊れたので急遽購入
毎年使っている扇風機に不具合が発生して運転できなくなりました。
蒸し暑い夜は扇風機がないと眠れないので日数をかけて検討している暇はありません。
急遽購入することに決めて下記の条件をもとに扇風機の選定を行いました。
- 予算は5,000円~10,000円程度
- 名前の知っているメジャーなメーカー
- できれば微風運転が可能
- リモコン付き
- できればDCモーター搭載
口コミなどを参考にしながら下記の3機種に絞り込みました。
【日立 HEF-130R】
個人的に日立の駆動系家電は良いという印象を持っています。
【シャープ PJ-J3AS-W】
シャープといえば「プラズマクラスター」搭載扇風機に興味はありますが…
【パナソニック F-CS324-C】
今回買い替える原因となった壊れた扇風機がパナソニック製です…
予算10,000円以内の条件下で選定した扇風機は希望するDCモーターではなくACモーター搭載機。
上記の3機種で迷いましたが、「価格・微風運転・リモコン操作メニューの多さ・口コミ高評価」などを考慮して「HITACHI HEF-130R」を購入することにしました。
HEF-130Rの機能や仕様
お好みの風を気軽に使えるベーシックモデル
タイプ | リビング扇(ACモーター) | |
形式 | HEF-130R | |
機能 | 風量 | 4段階:微(うちわ風)・弱・中・強 |
羽根枚数 | 8枚 | |
リモコン | 〇(リモコンホルダー) | |
高さ調節 | 73.5~95.0(㎝) | |
首振り | 角度調節 | 約45・70・90°(※1) |
リモコン操作 | 〇 | |
左右方向角度調節(手動) | 左方向:約20°、右方向:約20° | |
上下方向角度調節(手動) | 上方向:約20°、下方向:約10° | |
モード | リズム | 〇 |
おやすみ | 2・10時間 | |
切・入同時タイマー | 1・2・4・6時間 | |
その他機能 | 滅灯&消音(※2) | 〇 |
チャイルドロック(※3) | 〇 | |
大型ハンドル | 〇 | |
仕様 | 羽根直径 | 約30㎝ |
ガード直径 | 約37㎝ | |
消費電力(50/60Hz) | 最小:12/15(※4)、最大:40/43(※5)(W) | |
待機電力(50/60Hz) | 約0.4/0.5(W) | |
本体質量 | 約3.9kg | |
コード長 | 約1.7m | |
本体サイズ(幅×奥行×高) | 約37.1×37.0×73.5~95.0(㎝) | |
個装箱サイズ(幅×奥行×高) | 約70×19×38(㎝) | |
設計上の標準使用期間 | 10年 | |
メーカー保証 | 1年 | |
生産国 | 中国製 |
※1.首振りの角度調節は本体のみの操作。
※2.表示部が暗くなり、操作音が消えます。
※3.ボタン操作をロックして子供やペットによる誤作動を防止します。但し「切」操作はロックできません。
※4.風量最小運転時(左右首振りなし)
※5.風量最大運転時(左右首振りあり)
ACモーター扇風機の多くは3段階の風量切り替えが主流ですが、この機種は「微風うちわ風」の風量を選択できる4段階切り替え扇風機です。
開封
注文2日後に商品到着。
個装箱の大きさは70㎝×38㎝×19㎝、体重計で計測した重さは約4.9kg。
開封した箱の内フラップに「収納のしかた」が図解で表示されていました。
オフシーズンに収納するため、個装箱や発泡スチロールなどは廃棄せずに保管することにします。
同梱品の確認
- 前ガード
- 後ガード
- 羽根
- ベース
- 本体
- モーター軸カバー
- リモコン
- リチウム電池CR2025(リモコン内部)
- リモコンホルダー
- 羽根キャップ
- ガード固定リング
- ベース固定リング
- 取扱説明書(保証書付)
組み立て
組み立て時の注意点としては、取り付け方向の確認と無理な力で組み立てないことです。
また、羽根やリモコンスタンドなどは割れやすいので踏んだり落としたりしないように注意。
1.ベースにスタンドを取り付け
モーター軸カバーを外します。
ベースのスタンドはめ込み部となる「うしろ」の左右にある黒いベース固定レバーを「外側」にスライドさせた状態にしておきます。
電源コードをベースの穴に通しておきます。
電源コードが挟まらないように注意しながらベースの凹部とスタンドの凸部を差し込んでベースにスタンドをはめ込みます。
ベースとスタンドの段差がなくなるようにスタンド「うしろ」側を押し込み黒いベース固定レバー2ヶ所を「内側」にスライドさせてスタンドとベースを固定します。
スタンドとベースが離れないように手で押さえながらベース固定リングを「しまる」の方向に回してしっかりと締め付けます。
電源コードをコードフックに確実にはめ込みます。
後ガードの取り付け
モーター前面にある3ヶ所の凸部を後ガードの穴に合わせて差し込みます。後ガードの穴は4ヶ所ありますが3ヶ所同時に入る位置は決まっています。
ガード固定リングを「しまる」の方向に回して隙間なく確実に締め付けます。
羽根の取り付け
モーター軸のピン方向を縦か横にしておきます。
羽根裏側中央部の溝方向を確認してピンが溝に合うようにモーター軸に羽根を差し込みます。
羽根を押さえながら羽根キャップを「しまる」の方向に回して確実に締め付けます。(※羽根キャップは逆ネジなので注意)
前ガードの取り付け
前ガード裏面上部についているガードリングのフックを後ガード上部の「合わせマーク」に合わせて取り付けます。
後ガードを押さえながら前ガードガードリングを押して後ガードに上から順にツメを確実にはめ込んでいきます。
ガードリングに隙間がないことを確認してクリップで後ガードを挟み込むように「パチン」と音がするまで確実に押し込みます。
真横から見て前ガード中央部が少し膨らんでいる状態が正常です。
もし凹んだ状態になっている場合は、前ガードを取り外して内側から押し込んで正常な状態に戻してから再度前ガードを取り付けます。
リモコンホルダーの取り付け
リモコンホルダーはスタンドの後部に取り付けます。
スタンドの側面溝にリモコンホルダーを挟み込むように取り付け、下方に止まる位置まで下げます。
リモコン下部の絶縁シートを引き抜くことにより通電されて使用可能となります。
電池はリチウム電池「CR2025」を1個使用しています。
電池交換する場合は#1相当ビットのプラスドライバーでビスを外してから電池カバーを外します。
運転前の調節(首振り角度、高さ、風向き)
首振り角度調節
首振り角度は45°・70°・90°の3段階に調節できます。
モーター後部下に「首振り角度調節レバー」があります。
角度設定は風向調節部を手で押さえながら首振り角度調節レバーで希望の角度に合わせます。
高さ調節
高さ調節は73.5~95.0(cm)までの範囲で7段階に調節できます。
高くする場合はスタンド後部の高さ調節ボタンを押しながら、スライドパイプを上げて高さを調節します。
低くする場合はハンドルを持って静かに押し下げます。
風向調節
上下左右の方向角度調節はハンドルを持って手動で行います。
上下方向の可動域は上方向へ約20°、下方向へ約10°動かすことができます。
左右方向の可動域は左右共に約20°となります。
故障の原因となるので調節可能範囲の角度以上に無理な力を加えないよう注意。
事故予防のため、これらの操作は運転中には行わないようにします。
運転操作
電源プラグをコンセントに差し込み「切/入ボタン」を押して電源を入れます。
※コンセント通電初回の風量は「中」で運転されます。
①風量
「風量」ボタンで4段階の中から好みの風量を選択します。
本体ボタンは押すごとに「微→弱→中→強」の順に風量が切り替わります。
リモコンでは「+-」ボタンで風量を下げる操作ができます。
②チャイルドロック
本体操作パネルの「入タイマー」ボタンを約3秒間長押しするとチャイルドロックが設定され、スタンドインジケーターの鍵マークが点灯します。
解除する場合は再度「入タイマー」ボタンを約3秒間長押しします。
チャイルドロックを設定することにより「切」以外のすべての操作ができなくなります。
※チャイルドロックはリモコンから操作設定できません。
③モード
リズム運転
「リズム」ボタンを押すと、各風量設定ごとに自然風のように風量がリズミカルに変化します。
おやすみ
「おやすみ」ボタンを押すごとに「2時間→10時間→解除」の順に切り替わります。
※「切タイマー」を設定した場合は設定できないので解除してから「おやすみ」運転を設定します。
④切タイマー
「切タイマー」ボタンを押すごとに「1時間→2時間→4時間→6時間→解除」の順に切り替わり、ライトが点滅します。
希望時間を選択して「タイマー決定」ボタンを押すとライトが点灯します。
⑤入タイマー
「入タイマー」ボタンを押すごとに「1時間→2時間→4時間→6時間→解除」の順に切り替わり、ライトが点滅します。
希望時間を選択して「タイマー決定」ボタンを押すとライトが点灯すると同時に運転が停止します。
④&⑤ 切・入タイマー同時設定
先に「切タイマー」を設定してから「入タイマー」を設定します。
設定例:
「切タイマー」を2時間、「入タイマー」を4時間で設定した場合の運転内容は以下のようになります。
2時間後に運転停止
↓
4時間後に運転開始
↓
6時間後に自動停止
なお、「入タイマー」の設定は「切タイマー」より長い時間を選択することはできません。
※設定決定後に時間変更はできません。解除・変更するには一度運転を停止します。時間設定は1分以内に行わないと設定はクリアされます。
滅灯&消音
「滅灯&消音」ボタンを押すと運転表示ランプが暗くなり、操作音が消えます。解除する場合はもう一度ボタンを押します。
首振り
「首振り」ボタンを押すごとに「首振り→停止」の順に切り替わります。
DCモーターとACモーターを比較検討
扇風機を購入する際に搭載されているモーターによって大幅な価格差があるので迷うと思います。
両モーターの比較
DC(直流)モーターとAC(交流)モーター両者を簡単に比較してみます。
DCモーター | ACモーター | |
価格 | 高い | 安い |
消費電力 | 小さい | 大きい |
風量調節 | 設定メニュー豊富 | 3段階が主流 |
運転時騒音 | 小さい | 大きい |
価格以外はDCモーターの性能に軍配があがるのは明白です。
「DC vs AC」電気代比較
今回購入した「HEF-130R」と比較したのは同社のDCモーター搭載機「HEF-DC500」
メーカーカタログ値を参考に比較してみました。
比較条件
・関西電力管内の電気料金単価で計算します。
関西電力従量電灯A(家庭向けメニュー)
電力量料金:120kWhをこえ300kWhまで 第2段階 1kWh 料金単価25.33(円)
・1日の使用時間:12時間
・1か月:30日として計算
・その他:同等の風量で消費電力を比較するべきですが、カタログ値の最小運転時と最大運転時の消費電力から電気料金を算出。
HEF-130R(AC) | HEF-DC80(DC) | 差 | |
Amazon価格(円) | 7,980 | 13,800 | 5,820 |
最小消費電力(W) | 15 | 2 | 13 |
最大消費電力(W) | 43 | 21 | 22 |
1か月最小消費電力運用(kwh) | 5.4 | 0.72 | 4.68 |
1か月最大消費電力運用(kwh) | 15.48 | 7.56 | 7.92 |
最小消費電力運用時1か月電気料金(円) | 137 | 18 | 119 |
最大消費電力運用時1か月電気料金(円) | 392 | 191 | 201 |
1日あたり12時間使用した場合の1か月の電気料金の差額は119円~201円。
1シーズンの使用期間を6月から9月の4ヶ月間とすると476円~804円となり、平均値で約640円の差となりました。
販売価格の価格差が5,820円なので単純計算で5,820÷640=9.09
消費電力の差だけで比較してみると、9年以上故障せずに使えた場合、DCモーター扇風機がコストパフォーマンスで上回ることになります。
(※機能による差は考慮しない場合)
9年以上故障なしに稼働してくれる保証があればDCモーターを買うべきでしょう。
しかし、個人的見解ですが駆動系家電製品は高機能なほど故障リスクも高まると思います。
以上の試算結果などを総合的に考慮した結果、価格の安い「ACモーター」を選択しました。
使用感とまとめ
今回扇風機の故障により急遽購入した「日立スタンダードリビング扇風機 HEF-130R」
使ってみて思いのほか気に入った点は
- ACモーターの弱点とされる「微風(うちわ風)運転」性能が優れている。
- 微風と弱運転時の音はほとんど気にならないレベル。
- 価格がリーズナブルな割には多機能
以前使用していた5年前製の扇風機との比較になりますが、特に最小風量運転時の柔らかな風当りと騒音の少なさに驚きました。
逆にデメリットは今のところ感じられませんので買って良かったと思っています。
敢えて挙げればDCモーター搭載機に比べて消費電力が大きいことだと思います。
ちなみに前回記事で不具合が解消した扇風機は問題なく稼働しています。
よって今回購入した扇風機は必要ないのですが、優しい風当りと静かさが大変気に入ったのでメインで使用しています。