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素人でも交換可能!節水シャワー混合栓で省エネ
熱い湯が出ない!
シャワー混合栓の調温ハンドルを高温にしてもぬるま湯しか出ないことに気付きました。
風呂はシャワーだけで済ますことが多いのですが、まだ3月半ばなので熱いシャワーが出ないと困ります。
一昨年交換したガス風呂給湯機が壊れたのかと思いましたが、他の蛇口からは熱いお湯が出ますので混合栓の不具合だと思われます。
長年使用しているので内部にゴミなどが溜まって部品も劣化していると思われます。
自分で修理可能?
品番「MS6000」を検索してみると「株式会社KVK製のサーモスタット式シャワー混合栓」と判明。
商品自体は販売終了品ですが修理パーツの販売はされているようです。
不具合部品と思われる「調温カートリッジ KPS60」を交換すれば自分でも修理できそうですが、思ったよりも部品の価格が高いと思いました。
さらに、「高い節水効果」が謳われた現在の製品に惹かれたこともあり、新しいものに交換することにしました。
普段から上下水料金が高いと感じていましたので、節約できることで交換費用の元がとれると考えれば安いものです。
TOTO浴室用水栓(TMGG40E)
レビューが多くて評価の高いTOTO製の「浴室用水栓 吐水パイプ170mm TMGG40E」を購入することに。
決め手は「4人家族の場合は年間約14,500円も節約できる!」というメーカーの試算です。
注文後の翌々日に商品が到着
製品梱包段ボールに直接送り状が貼付されて送られてきました。
中身の確認
開封して内容物を全て確認します。
施工説明書に記載されている「部品の確認」と照らし合わせて不足がないことを確認。
準備するもの
交換作業に際して準備したものは以下のとおりです(太字は必須アイテム)
- モンキーレンチまたは水栓スパナ
- ウォーターポンププライヤー
- ドライバー(+-)
- 水平器
- 雑巾タオル
- 軍手
- シールテープ
- 蓄圧スプレー
- 歯ブラシまたはワイヤーブラシ
- 目打ち
- 温度計
- バケツ
作業の前に
交換作業の前に止水栓を確実に止めておきます。
今回の交換作業は2時間弱を要しましたが、混合栓本体を設置するまで屋内の水道は全く使えなくなります。
古い配管などの清掃には思った以上に時間がかかる場合もあり、想定外の事態(破断など)が起こることも考えられます。
炊事、洗濯など、特にトイレ用に予めバケツなどに余分に水を汲み置きしておくことをお勧めします。
古い混合栓の撤去
画像の袋ナットを水栓スパナまたはモンキーレンチで交互に緩めていきます。
この作業時の注意点としては、水栓本体をしっかりと持って作業して下さい。
水栓本体は結構重たいので浴槽内に落ちたりすると破損する恐れがあります。
古い取付脚を時計と逆方向に回して取り外します。
今回は工具を使わずに緩められましたが、硬い場合はタオルなどを巻いてウォーターポンププライヤーを使うと比較的簡単に緩めることができると思います。
なお、急激に力を加えると内部配管が破断することもあるので徐々に緩めましょう。
管内の清掃
古い取付脚を取り外した配管内はシールテープ屑や錆などで結構汚れています。
特にネジ溝にこびり付いたシールテープを綺麗に除去するのは難しい作業ですが、目打ちのような先端の尖った工具と歯ブラシを使って丁寧に取り除きます。
水が使えないので蓄圧式スプレーを使って錆汚れなどを洗い流しました。
取付脚の設置
管内の清掃が完了したら新しい取付脚を仮に取り付けてみます。
この時に何回転目で締め付けできなくなるのかを確認しておきます。
さらに壁面からの袋ナット位置を見た場合、左右で距離が違っている場合があります。
今回は給湯側取付脚が壁面に近い位置になりましたので、給水側取付脚の位置に揃えるには3回転分緩めると壁面に対して双方が平行となりました。
よって両方の取付脚は4回転ずつ回転して取り付けることとなります。
取り付ける回転数が確認出来たら取付脚を取り外してシールテープを巻きつけます。
(注)シールテープを巻く前にフランジ取り付けを忘れないように!
シールテープを巻く際の留意点は以下のとおりです。
- ネジ山端部の一山分を残した位置に巻く
- ネジ山に適度に食い込む張力で7~8回巻き付ける
- 巻き付け後にネジ山に馴染ませる(指をケガしないように軍手着用)
袋ナット内部のパッキン紛失に注意して取付脚を給湯・給水管に取り付けます。
【重要】シールテープを巻いた取付脚は絶対に緩めないこと!
確認した取り付け回転数(4回転目)の手前まで締め込みます。
赤矢印の方向に締めるに従い、お互いの袋ナットの位置も近づいてきます。
取付脚の形状が「へ」の字になる位置で止めておくのがポイントです。
スパウトの取り付け
施工手順の説明書には「スパウトの取り付け」項目がありますが、既に本体に取り付けられた状態でした。
スパウトを本体に取り付ける際にはパッキン方向に注意が必要です。
シャワーヘッド・ホースの取り付け
本体にシャワーホースを取り付けます。
シャワーホース先端の梱包紙内にはパッキンが入っていますので紛失しないように注意!
本体シャワーエルボに取り付ける前にパッキンが入っていることを確認してからシャワーホースを取り付けます。
続いてシャワーホースにシャワーヘッドを取り付けます。
シャワーヘッド接続部にはフィルターが入っていますので取り付け方向を確認してシャワーホースに取り付けます。
水栓本体の固定作業
この作業が一番難しいと感じた工程でした。
取付脚を緩めないと本体の水平が取れなくなり、シールテープの巻き付けからやり直す羽目になりました。
給湯側取付脚袋ナットの位置が給水側よりも高い位置にあることを確認。
水栓本体と給湯側袋ナットを仮付けした状態で、赤矢印の方向に両方の取付脚を徐々に締めると給水側の袋ナットが取り付けられる位置にくるので袋ナットを手で締めます。
両方の袋ナットが取り付けられた状態で給水側が水平ラインよりやや下がっています。
水平器を見ながら本体が水平になるまで更に赤矢印の方向に同時に動かして調整します。
水平が確認出来たらモンキーレンチで袋ナットを交互に本締めします。
最後にフランジを壁面に密着するまで手で回します。
シャワーハンガーの取り付け
昔に取り付けてあったシャワーハンガーは3点ネジ止めだったので、そのネジ穴を利用しました。
画像の「①パッキン」を壁面タイルに貼ってしまいましたが、説明書ではシャワーハンガーの裏面に貼るのが正解です。
2点のネジで固定する仕様ですが、既設ネジ穴を利用したので1本のネジだけで固定しました。
最後に化粧キャップを取り付けます。
施工後の確認
全ての取り付けが完了してから不備や不良がないか確認します。
止水栓を開ける前
- 水栓本体の取り付けにガタツキなどはないか?
- 袋ナットの緩みはないか?
止水栓を開けた後
- 取付脚と配管の接続部からの漏水
- 袋ナットからの漏水
- シャワーエルボ接続部からの漏水
漏水が確認された場合は、漏水部のパッキン確認やシールテープの巻き直しをして再度取り付ける必要があります。
- 吐水温度の確認 → 約40℃
- 流量の確認 → 目安:15リットル/分
最後に「使い方ラベル」を壁面に貼付して取り付け完了!
使用感まとめ
取り替え後は熱いお湯が出るようになりましたので旧混合栓の不具合だったようです。
取り替えの際に難易度が高いと感じたのは、本体の水平を確保して締め付ける工程でした。
シールテープを巻いた配管を緩めるのは厳禁だと聞いていましたので、締め過ぎるとシールテープを巻き直す作業からのやり直しとなります。
今回の作業でも一度失敗してやり直しました。
シャワーの使用感は空気を含んだ大粒の水が広範囲に噴出しますので、柔らかい浴び心地です。
節水タイプですが心配していたシャワー圧も不足なく、評判どおりのいい商品だと感じました。
【2021年10月追記】設置使用し始めてから2年半経過しますが不具合なく毎日便利に利用しております。特に切替開閉ハンドル操作が軽いので使いやすいと感じます