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10年以上使用している製氷機内部の汚れを100均の洗浄剤で徹底的に洗浄してみた
製氷開始!
毎日何か美味しいものがないかと開け閉めしている冷凍冷蔵庫は13年ほど前に購入した日立製の「R-SF40WMV」という機種です。
温暖化の影響か四月初旬でも飲み物に氷を入れたい時があります。
冬期にはほとんど開けることのなかった製氷室には数か月前の氷が団子状になって残っています。
毎年この時期になると製氷をし始めるのですが、数か月放置していた給水タンクに残った水は少し粘性があるようで気持ち悪く感じます。
浄水フィルターも黒ずんでおり前回の購入履歴を調べてみると3年前でした。
取扱い説明書によると浄水フィルターの交換目安は約3~4年とのことなので交換時期なのかもしれません。
毎年思うこと
毎年製氷を始める時期に思うだけで実行できていないことがありました。
それは給水タンクやフィルターは目視で汚れが確認できますが、給水タンクから氷になるまでの給水路や製氷皿が見えないので汚れ具合が全くわかりません。
10年以上前に購入して以来、ろくに取扱い説明書も読まずに使ってきましたが今回改めて読んでみると知らなかった機能やメンテナンス方法などを知りました。
氷をほとんど使わない冬季は「製氷停止」しておくことや「製氷おそうじ」の機能も備わっていること等々…
取り敢えず黒ずんだフィルターを入手するべくネットで日立用冷凍冷蔵庫の浄水フィルター(RJK-30H)を探してみました。
3年前に購入した時より需要が高まっているせいか軒並み値上がりしています。
こういった季節商品は需要が低くなる秋以降に購入すれば安く買える可能性があると思います。
フィルター検索時に「おすすめ」として紹介されている商品の中に「自動製氷機洗浄クリーナー」があることを知りましたので一緒に「お気に入り」リストに入れておくことにしました。
洗浄フィルターの価格が下がらないかなぁ…と価格を監視する日々のなかで「自動製氷機洗浄剤」は100均ショップでも売っていることを知りました。
しかもダイソーとセリアで販売されている洗浄剤はAmazonで販売されているものと全く同じです。
ダイソー、Seria、キャンドゥの各店を巡って見比べましたが、いずれも日本製で使用方法や内容量、成分なども同じだったので近所のキャンドゥで購入しました。
自動製氷機の内部を洗浄するには長時間を要しますので注文した浄水フィルターが届くまでに済ませておく事にします。
パッケージの裏面に使用方法や注意事項が記載されていますので作業前に必ず読んでおきましょう。
特長
- 給水タンクに入れて、氷を作るだけで気になる所の汚れがスッキリ!
- 食品にも使用されているクエン酸で安心洗浄&清潔除菌!
- 氷の色変化で洗浄完了が目でわかりやすい!
ご使用前に
- 冷凍庫内の自動製氷機の水や氷を全て取り除いてください。
- 給水タンク内の浄水フィルターを取り外してください。
(※機種によりフィルターがない場合もあります。またフィルターの取り外し方法は各メーカーの取扱い説明書にしたがって行ってください。)使用方法
- 給水タンク内に約300mLの水道水を入れて本品1包を給水タンク内に入れます。
- 粉末が残らないようにスプーンなどでしっかりとかき混ぜて完全に溶かします。
- 給水タンク内の洗浄液がなくなったら給水タンクを取り外し、洗浄剤を入れずにきれいな水を入れて数回製氷します。
(※ピンク色の氷が出てきますので食べたりせず廃棄してください。)- 氷に色がつかなくなったら洗浄完了。
(※容器に色素が付着することがありますが、2~3回水洗いすると色素を取り除くことができます。)使用上の注意事項
- 業務用の冷凍庫には使用しない。
- 洗浄、すすぎ時に出来た氷は絶対に食べたり使用しない。
- 他の洗剤と混ぜて使用しない。
- 子供の手の届く所に置かない。
- 用途以外には使用しない。
- 手を保護するために炊事用手袋を着用。
- 開封後はすぐに使用する。
- 高温多湿な場所には保管しない。
【注意】特にお子様がいる家庭は注意が必要です!ピンク色の氷は美味しそうなアイスキャンディーに見えるので誤って口に入れる恐れがあります。
実際にピンクの氷を味見をしてみましたがそれほど不味いとは感じなかったので注意!応急処置
- 本品や洗浄液が目に入った場合、放置すると目を痛める恐れがあるので水で十分に洗い流してください。
- 飲み込んだ場合は吐かずに水または牛乳をコップに1~2杯程度飲んでください。
いずれの場合も医師に相談してください。- 皮膚についた場合は水で十分に洗い流してください。
商品概要
品名:自動製氷機洗浄剤
成分:クエン酸(果実酸)、食品添加物色素(赤色)
液性:弱酸性
用途:家庭用冷蔵庫の自動製氷機洗浄用
正味量:10g×3袋
使用量の目安:水道水300mlに対して1袋
海外製品が多い100均ショップにおいて「日本製」と書いてあるだけでも安心感があります。
口に入れるものだけに成分も気になりますが、食品添加物としても使用される「クエン酸」と「色素」だけなので安心して使用できます。
洗浄前の作業
はじめに使用している機種の冷凍冷蔵庫の取扱説明書(特に製氷機能に関して)を事前に読んでおくことをお勧めします。
冷蔵庫内にある給水タンクを取り外します。
給水タンクから蓋を取り外します。
蓋のケース部に取り付けてある浄水フィルターを取り外します。
蓋からケースを取り外します。
所々に水垢?のような黒い汚れが付着していました。
給水タンク、蓋、ケースを洗浄します。
蓋の給水路内にも汚れが見えたので綿棒を使って掃除します。
製氷ケースに残っていた氷は廃棄して空にしておきます。
洗浄作業の手順
1袋に対して300ml(300g)の水道水を使って洗浄液を作ります。
顆粒が残らないようにスプーンなどで十分かき混ぜます。
給水タンクに洗浄液を入れて浄水フィルターを取り付けずに蓋をします。
冷蔵庫内に給水タンクをセットして製氷を開始します。
できた氷は食べられませんので製氷室の扉に「洗浄中の注意喚起シール」を貼り付けておきます。
一晩放置した製氷ケースには美味しそうな!?氷が24個出来ていました。
説明書きによると、給水タンクの洗浄液がなくなったら洗浄剤を入れずにきれいな水道水を入れて氷に色がつかなくなるまで数回製氷すれば洗浄完了となります。
更に洗浄を続行
10年以上も洗浄したことがなかったこともあり今回は念入りな作業を行うことにしました。
残った洗浄液に300mlの水道水を注ぎ足しては製氷する作業を合計4回繰り返しました。
5回目の給水時に給水タンク内に残った液をすべて廃棄して新しい水道水を満水線まで入れ替えました。
ここで本機の機能「製氷おそうじ」ボタンを長押しして稼働させてみました。
おそうじ中は数分間ブザーが鳴りっぱなしになるのでドアの閉め忘れと勘違いしそうです。
水道水を注ぎ足す度に氷の色も変化していることが分かります。
6回目の製氷でできた奇麗な氷から使うことにしました。
13年分の汚れを検証
購入してから13~14年も経過しているので内部の給水管や製氷皿には多くの汚れが付着していると予想されます。
今回行った洗浄で汚れ具合を検証するために製氷した氷はすべて保存しておきました。
洗浄液でできた氷を解凍してろ過することにより多くの水垢などが溜まるはずです。
フィルターを乾燥させて開いてみると予想に反して黒い汚れは全く確認できませんでした。
残っていたのは溶けきれなかったと思われる製氷機用洗浄剤の赤い顆粒だけでした。
洗浄フィルターを数年おきに交換していたことが内部に汚れが溜まらなかった理由だと考えられます。
洗浄フィルターを分解
濡れた状態のフィルターは直ぐに交換が必要だと思わせるくらい真っ黒でしたが乾燥させてみると意外と白くなりました。
黒ずんでいる箇所が散見されますがまだ使えそうな気もします。
メーカーが推奨する交換時期は3~4年なのであと1年は使える計算です。
高価格に見合わないフィルターは簡単に分解できそうなので内部構成を見ることにしました。
目打ちのような先の尖った工具を使うと簡単に分解することができました。
フィルターは三層構造となっています。
真っ黒に見えた原因は内部の黒いフィルターが透けて見えていたようです。
外側の白いフィルターの汚れを裏表で比較してみると内面側の汚れが少ないです。
新しいフィルターを注文しましたが外側のフィルターを裏返せばまだまだ使えそうな気もします。
新品交換用フィルターとの比較
注文後になかなか届かなかった洗浄フィルターがようやく届きました。
日立製の浄水フィルター(RJK-30)は「朝日電器(株) ELPA」のパーッケージに入って販売されている方が安いですが中身はメーカー純正品です。
届いたばかりの新品浄水フィルターと3年間使用後の浄水フィルターとの比較。
並べてみると3年間給水ポンプに浸かっていたフィルターには黒い汚れが目立ちます。
まとめ
長年気になっていた製氷機の内部洗浄をしてみた結果、意外にも水垢などの汚れは確認できませんでした。
これは定期的に交換していた浄水フィルターの効果によるものと考えられます。
給水タンクから製氷ケースまでの経路の汚れが確認できない内部を100均で入手できる自動製氷機洗浄剤で洗浄することにより精神衛生上安心して氷を使うことができるようになりました。
欠点としては数回製氷する必要があるので結構な時間を要することです。
洗浄中は製氷した氷が使えないので、急に氷が必要になる場合に備えて作業前に製氷した氷を別に保存しておくと良いでしょう。
注意点は上記にも書きましたが、特にお子様のいるご家庭では誤って食べることのないように扉が開かないようにするなど大人が注意を払う必要があります。