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ようやくオフシーズン到来!また来年気持ちよく使うためにお手入れを行って収納しました。
例年であれば10月初旬に取り外して仕舞うのですが、今年は10月に入ってからも残暑が続きました。
中旬以降になって予想最高気温も25℃を下回るようになり、ようやく秋の空気に変わりましたので取り外して分解清掃をします。
分解清掃する前に(重要)
取扱説明書によると「保証期間はお買いあげいただいた日から1年間(冷媒回路の保証期間は5年間)」となっていますので、保証期間中の分解清掃は推奨するものではありません。
また、安全に使っていただくためのご注意として「エアコン内部の洗浄はお客様自身でおこなわず、必ずお買いあげの販売店またはお客様相談窓口に相談する」とも記載されています。
分解して内部を掃除するのは破損や故障リスクが伴うことを十分理解したうえで自己責任で行って下さい。
シーズンオフに取り外すメリット
取り外して保管することは下記のような利点があります。
- 窓枠への負担軽減
- 分解して清掃することによりカビや臭いを防止抑制
- 窓から取り外すことにより部屋が明るくなる
- エアコンの圧迫感がなくなり部屋が広く感じる
- 窓と雨戸を完全に閉められるので冬場の冷気侵入防止
- 窓の鍵で施錠ができるので防犯上安心
簡単に取り外して収納できるのもウインドエアコンの良い点だと思っています。
準備するもの
分解清掃作業に準備したもの
- プラスドライバー
- はさみ
- 各種テープ類(基盤配線の防滴養生等)
- はけ(アルミフィンの清掃)
- 蓄圧式スプレー(ドレン貯めの水垢除去)
- キッチンペーパー、ティッシュ、綿棒(細部の拭き取り清掃)
- ピンセット、割りばし
写真以外のアイテム
- 掃除機
- ブルーシートなど
- 雑巾
- 中性洗剤
- たわしなどブラシ
取り外し時の注意点
エアコン本体重量は約20㎏もあるので一人で作業を行う場合は慎重に行う必要があります。できれば二人で作業したほうがよいでしょう。
上部固定ネジを外して本体レバーを下方に押すと簡単に取り外せます。
上部固定ネジは紛失しやすいので枠に再度取り付けておきましょう。
注意点としてエアコン本体を傾けすぎるとドレン水が漏れ出しますので慎重に取り外してください。
分解作業
前面のオープンパネルとエアフィルターを取り外します。
両側面下方のネジとルーバー内のネジを取り外します。
なお、ネジは場所によって長さなどに違いがあるので取り外した箇所にテープなどで貼り付けておけば間違うことはないでしょう。
また、分解状況をスマートフォンのカメラなどで記録しておくと元に戻す際に役立つと思います。
前面カバーは下方を手前に引くと簡単に外すことができます。
背面カバーには7か所ネジがありますので全部外します。
上部のエアコン本体レバーのネジを2か所外します。
以上9か所のネジを外すことで背面カバーを外すことができます。
【注意!】以降の作業は細心の注意を払って作業する必要があります。
アルミフィンは非常に薄くて変形しやすいので目がつぶれないように注意して下さい!
上面金属カバーを取り外すには4か所のネジとシロッコファンの上部ゴム製エンドカバーを外します。
金属カバーに表示されている矢印と逆方向に回すと外れます。
上面金属カバーを取り外した状態です。
発泡スチロール製の仕切りパーツを欠損しないように上方に引き抜きます。
前後のアルミフィンは薄くてすぐに折れ曲がってしまうので、触れないように注意が必要です。
発泡スチロール製パーツの内側が汚れていましたので水洗いしました。
シロッコファンの下部はネジ止めされていますので、少し緩めると取り外すことができます。
【注意!】以降の作業は細心の注意を払って作業する必要があります。
前後の冷媒回路は不安定な状態となるのでパイプの折れ曲がり変形に注意して下さい!
シロッコファンを取り外した状態。
よく見ると細部に埃が付着していたのでブラシで水洗いしました。
シロッコファンを取り外した内部の状況。
汚れが付着している箇所をキッチンペーパーなどで拭き取り清掃します。
ピンセットや割りばしなどを使って細部まで汚れを落とします。
これらの汚れを放置しておくとカビが発生してにおいの原因になると思われます。
アルミフィンに付着した埃をハケと掃除機を使って吸い取ります。
アルミフィンはすぐに変形してしまうので、慎重にやさしく作業する必要があります。
7か所のネジを外して前面下部の金属パネルを取り外します。
1ヵ所(青矢印)だけネジの種類が違うので、場所を間違えないように注意が必要です。
金属パネルに表示されている「電気配線図」の注意事項には
CMキャパシタ(蓄電池)には高電圧が発生しています。運転中及び電源プラグを抜いてから1分間は手を触れないでください。
と書かれていますので厳守しましょう。
金属パネルを取り外した状態。配管に注意!
青枠で囲った場所にドレン水が溜まっていると思います。
水垢と思われる汚れが付着していますので、蓄圧式スプレーを使って洗浄します。
水を使うので風呂場に移動させて洗浄作業を行います。
作業前に基盤や配線を塗装養生テープで水がかからないように防滴養生をします。
底部にドレン排水のためのゴム栓があるので外しておきます。
蓄圧式スプレーをピンポイントで噴射すると水圧で水垢が落ちます。
溜まった水は本体を傾けてできるだけ排水します。
残った水分をキッチンペーパーやティッシュで丁寧に拭き取りましょう。
最後にドレン排水のゴム栓を忘れずに取り付けます。
分解した手順とは逆に組み立てて分解清掃は完了です。
元通りに組み立て完了後に内部乾燥モード運転を2回行いました。
埃や水や虫などが入らないように大きなビニール袋で完全梱包して来年まで物置で保管します。
今年も連日の全力運転お疲れさまでした!