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本格的なUSB給電式リングライトを100均ショップで発見即購入!
室内撮影は暗い…
ブログなどの作成にあたり写真撮影は欠かせない作業ですが、日没後の室内照明だけでは光量が足りないと感じることが度々ありました。
撮影用ライトの購入を検討したこともあるのですが、使用頻度や価格面を考慮するとマストアイテムではないと言い聞かせて見送ってきました。
ちなみに価格が安くなった場合に購入を検討していた商品は下記のリングライトです。
ダイソーでリングライト発見!
先日久しぶりに大型店舗のダイソー店内を散策していたときに見覚えのあるリングライトが陳列されているのを発見しました!
商品を手にとり隈なく見たところ、検討していたリングライトに酷似していることがわかりました。
100均ショップのダイソーですがこのリングライトは770円の高額商品です。
それでもネット通販に比べると格安だったので購入してみることにしました。
パッケージ外観
梱包箱の寸法は、縦31.5㎝×横26.5㎝×厚4㎝
しっかりとしたパッケージには商品について図解入りで詳しく書かれています。
主な仕様&注意点
主な仕様や注意事項などは以下のとおりです。
セット内容:リングライト、固定パーツ(雲台)、三脚、スマホホルダー
使用時サイズ: (約)幅31㎝×高38㎝×奥26.5㎝
使用時の注意点:パソコンに本品を接続して使用すると電源供給ができない場合があり、故障の原因になる可能性もあるのでパソコンへの接続はしないこと
電源規格:モバイルバッテリーやACアダプタを使用する際には出力規格が「5V、1.5A」以上のものを使用すること
【出力が5V、0.5AのACアダプタでも問題なく点灯しました】
禁止事項
- 雷が鳴っているときに本品やケーブルに触れない (電源コンセント使用時)
- 濡れた手で触らない
- 水につけたり水をかけたりしない
- 本品の手入れをする時は液体を使用しないで乾いた柔らかい布で拭く
- 本品内部に液体や金属などの異物が入らないように注意
- 本品は車載用として使用しない →車のシガーソケットはエンジンをかけた際に高い電圧がかかるので故障に繋がる可能性あり
また車内が高温になると本品の変形や破損の原因となるので車で使用しない
商品外観&各部詳細
10インチクラスのリングライト本体と三脚、雲台、スマホホルダーがセットで770円はお買い得感があります。
リングライトの外形寸法は実測値で258㎜なので10.157インチとなります。
「リングライト本体+USBコード+スイッチ」の重量は153.5gでした。
スマホホルダーのホルダー部の可動角度は凡そ30度ですがアーム部で全体的に曲げることができます。
固定パーツ(雲台)は小型ですが金属部品で構成されているので重量感があります。
ABS樹脂製の三脚は軽いうえに見た目がプラスチッキーな質感でチープな感じがします。
各付属パーツはリングライトの内側にスマホホルダーを取り付け、三脚 → 固定パーツ(雲台) → リングライトの順番に組み立てると完成です。
リングライト本体のネジ穴は汎用性の高い1/4インチなので市販のカメラ三脚、雲台、スタンド、アームなどのネジも使用できます。
三脚を広げた状態では約30㎝四方の水平な場所が必要となります。
別途クリップ式の自由雲台があればあらゆる場所に設置が可能となるので利用シーンが広がります。
固定パーツ(雲台)の前後可動域は写真のとおりで左右の首振りは360度です。
スマホホルダーにスマートフォンを取り付けた場合の撮影イメージ。
光源がほぼ同じ位置なのでスマートフォンや手の影が被写体にできにくいのが良いです!
スマートフォン撮影時は別途Bluetoothリモコンがあればとても便利です。
使い方
点灯
USB-AポートのACアダプター或いはモバイルバッテリーにケーブルのUSBコネクタを差し込んでスイッチボタンの周りが青く点灯すれば使用可能なスタンバイ状態となります。
初めにスイッチボタンを押すと「点灯モード:昼光色、調光レベル:Lev.10」の状態で点灯します。
USBからの給電が切れると初回点灯時は常にこのモードから始まります。
点灯モード
点灯モード切替ボタンを押すごとに「昼光色→昼白色→電球色→」の順に点灯モードが切り替わります。
調光
明るさの調節は10段階あり、調光ボタンの(+)と(-)で行います。
なお、主電源が通電している限り前回消灯時の点灯モードと調光レベルは記憶されていますので次回点灯したときに改めて設定しなおす必要がありません。
撮影テスト
部屋の照明を消した暗い部屋で各点灯モードにおいて調光を最小と最大にして果物を撮影してみました。
撮影画像を見ても光量や移り映えの違いがそれほど感じられませんでした。
明るさを数値化してみるためにスマートフォン照度センサーを用いて測定してみることにしました。
各点灯モードごとに調光レベル1~10まですべての明るさを測定して撮影します。
※リングライト光源からスマートフォン照度センサーまでの距離は約50㎝
見た目だけでは違いを判別しにくかったのですが、照度計の値をみれば明るさに違いがあることがわかります。
点灯モードは明るい順に「昼光色」→「昼白色」→「電球色」という結果になりました。
消費電力
USB電圧電流チェッカーを使って各点灯モードの消費電力を測定してみました。
測定時に気付いたのですが数値が安定せずに絶えず一定の範囲内で変動を繰り返していることが気になりました。
測定結果は照度計の明るさに比例した消費電力となりました。
最大消費電力は「昼光色、Lev.10」の6.7W、最小消費電力は「電球色、Lev.1」の0.6Wという結果となり10倍以上もの差があることがわかりました。
モバイルバッテリー使用可能時間
以上の測定結果から10,000mAhのモバイルバッテリーを使用した場合におおよそ何時間使えるか計算した結果は以下のとおりです。
「※10,000mAh、3.7Vのリチウムイオン電池を内蔵した出力5Vのモバイルバッテリーを使用した場合。計算上の点灯可能時間はあくまで目安であり条件により変動します。」
一番明るい「昼光色、Lev.10」の場合
6.7W/3.7V=1.81
10,000/(1.81×1,000)=5.5h
電圧変換損失5%と仮定した場合
5.5h×0.95=5.2h≒約5時間10分
一番暗い「電球色、Lev.1」の場合
0.6W/3.7V=0.16
10,000/(0.16×1,000)=61.7h
電圧変換損失5%と仮定した場合
61.7h×0.95=58.6h≒約58時間30分
停電時にモバイルバッテリーで広範囲を照らせる低消費電力ライトとしても重宝できると思います。
分解してみた
リングライト本体をよく観察してみるとカバーは接着されていないようなので分解して中身を見たくなりました。
円形の基盤上に120個のチップLEDと8個の抵抗器が規則正しく並んでいるのが確認できます。
よく見ると1つの基盤にはチップLED30個と抵抗器2個が載っており、合計4つの基盤を繋げて10インチ用の円形になっているようです。
チップLEDのサイズは2.8㎜×3.5㎜なので「3528チップLED」が使用されています。
3528チップLEDは昼白色と電球色が交互に配列されており、30個のチップLEDに対して抵抗器「2R7」が2個実装されていました。
カバーを外せば点灯モードの違いも一目瞭然です。
「昼光色モード」は120個すべてのチップLEDが点灯、「昼白色モード」は60個の白色チップLEDが点灯、「電球色モード」は60個の電球色チップLEDが点灯します。
総評
10インチのリングライト本体と三脚、雲台、スマホホルダーがセットで770円の価格設定は破格だと思いました。
USBポートからの給電で広範囲を照らすことができるのでカメラ撮影以外にも使えそうです。また、モバイルバッテリーがあれば場所を選ばずに使用できます。
調光レベルを最低にした時の消費電力の低さも素晴らしく、停電時などにモバイルバッテリーを使った照明として長時間使えることもわかりました。
本品は以前から目をつけていた通販サイトで販売されている10インチリングライトと酷似しており、画像を見比べる限りの違いは背面の黒いパネルの模様?だけで、付属品は三脚が違っているように見えました。
内部構造や基盤構成の違いまでは確認していませんが3倍以上の価格差を鑑みればダイソー製のリングライトは買って損はないでしょう。