目次
コストパフォーマンス重視の左右一体型Bluetoothイヤホン
玉石混交ワイヤレスイヤホン市場
スマートフォンにイヤホンジャックがないのは当たり前になりつつある昨今、ワイヤレスイヤホンの需要が高まっています。
ワイヤレスイヤホンで検索すると謎メーカーの製品が低価格を武器に溢れています。
それらの製品は 音質・ノイズ・持続時間・規格が古い などの問題があってもお構いなしにサクラレビュー満開です。
そのような市場の中で数少ない日本メーカーエレコムのBluetoothイヤホン「“bund”(ビアンド) LBT-HPC14MPXGN」を購入したので紹介します。
現在、ワイヤレスイヤホンのトレンドは左右分離型が主流ですが本機のような左右一体型はコストパフォーマンスに優れた製品が多いので使い捨て感覚で気軽に試すことができます。
また、分離型に比べて紛失リスクが少ないのも利点といえるでしょう。
スペック
「LBT-HPC14MPXGN」のスペックは以下のとおりです。
外形寸法・質量 | 全長約65㎝・約15g(画像参照) |
通信方式 | Bluetooth標準規格 Version4.2 |
出力 | Bluetooth Power Class2 |
最大通信距離 | 約10m |
使用周波数帯域 | 2.4GHz帯 |
Bluetoothプロファイル | A2DP,AVRCP,HFP |
最大登録可能台数 | 1台 |
連続再生最大時間 | 約6.0時間 |
連続通話最大時間 | 約6.5時間 |
連続待受最大時間 | 最大約120時間 |
充電時間 | 約2時間 |
ドライバーユニット | 密閉ダイナミック |
マイク型式 | エレクトレットコンデンサー型 |
入力端子 | microUSB(充電用) |
付属品 | USB充電ケーブル、イヤーキャップ(XS,S,M,L:Mは本体装着済み)各1組、取扱説明書(保証書付き) |
カラー | スモークブラック、サックスブルー、オリーブカーキ、シェルピンク、フロストレッド、ストーンホワイト 全6色 |
保証期間 | 1年 |
一世代前のBluetoothイヤホンといった感じで特筆するべき性能はありません。
さらに詳しい製品の特長や仕様はこちら
パッケージ外観
6色の中で一番安かったオリーブカーキを購入。
透明パッケージに入っており本体が良く見えます。
内容物
- ヘッドホン本体
- USB充電ケーブル
- イヤーキャップ(XS,S,M,L:Mは本体装着済み)各1組
- 取扱説明書(保証書付き)
外観と各部の名称
正円と直線をシンプルに組み合わせたデザインで高級感はなくプラスチッキーな質感です。
バッテリー部とBluetooth通信部を左右に分けることにより左右一方に偏ることなく安定した装着が可能。
1ボタンのみのシンプル設計リモコンは「音楽再生/停止、着信応答/終話」の操作が可能です。
マイナスポイントとして本体でボリューム調節ができないことが挙げられます。
側面のカバーを持ち上げるようにして開くとmicroUSB端子にアクセスできます。
市販ACアダプタまたはモバイルバッテリーに接続した付属USB充電ケーブルから充電します。
充電中は赤色LEDランプが点灯し青色になれば充電完了です。
各部詳細寸法
実測した全長は656㎜。
首に直接装着した場合は顔を左右に振っても引っ張られることはありません。
フラットコードを採用しており開封時は曲がり癖が気になりましたが使っているうちに馴染んできました。
シリコンのようなコードの質感はズレ難くてイヤホンを外した首掛け状態でも滑り落ちることはないと思います。
樹脂素材なので15gと軽量です。
装着時にも耳穴への負担はあまり感じられません。
ペアリング
アンドロイドスマートフォン「Google Pixel4a」とペアリングしてみました。
[設定アイコン]→[接続済みのデバイス]→[新しいデバイスとペア設定する]の順にタップして使用可能なデバイスを検出できる状態にしておきます。
Bluetooth通信部側のマルチファンクションボタンを3秒以上長押ししてLEDランプが赤と青に交互点滅する状態にします。
使用可能なデバイスとして[HPC14]が表示されますので選択タップ。
「HPC14をペアに設定しますか?」と聞かれるので ペア設定する をタップ。
接続済みのデバイスとして[HPC14]が設定されました。
マルチファンクションボタンによる基本操作
本体Bluetooth通信部側にある1つのボタンで以下の操作が可能です。
・電源のオン/オフ
電源オン:LEDランプが消灯している状態から3秒以上押すと青色で3回点滅して電源オン
電源オフ:3秒以上押すとLEDランプが赤色で3回点滅して電源オフ
・音楽再生時操作
2連続で押す:曲送り
1回押しごと:一時停止と再生再開
3連続で押す:曲戻し
・通話
着信・発信時:1回押し
通話を切る:1回押し
※音楽や通話のボリュームは本体で操作できないのでペアリングした機器で音量調整します。
バッテリー切れ通知
ペアリングしているスマートフォンから[設定アイコン]→[接続済みのデバイス]の画面でバッテリー残量が確認できます。
バッテリーがなくなる6分前に電子音「ププププッ」で2分間隔で3度知らせてくれます。
満充電から音楽の連続再生(音量40~60)を行ったところ6時間33分後にバッテリーがなくなりました。
連続音楽再生最大は約6.0時間とされているのでメーカー公称値通りの結果となりました。
音質は?
メーカー紹介の製品特長によると
・φ8mmのETEMドライバー(ELECOM Torus External Magnet Driver)とチタンコート振動板を採用し、豊かな低域と明瞭感ある高域を実現。
・軽量なCCAWボイスコイルを採用することにより、振動のレスポンスを向上させ、よりワイドレンジでクリアな音質を実現。
個人的な感想となりますが安っぽい外観とは逆に思った以上にクリアな音質だと感じました。
低音域がやや物足りない感じもしましたがペアリングしたスマートフォンアプリの調節である程度はカバーできると思います。
Bluetooth特有のホワイトノイズも全く気になりませんでした。
メリットデメリットまとめ
あくまで個人的な感想なので悪しからず。
メリット
- 価格が手ごろ
- 左右一体型なので紛失リスクが少ない
- 6時間の連続再生
- 思った以上の音質
- 左右対称デザインなので安定した装着感
デメリット
- 安っぽい質感
- ボリューム調節ができない
- フラットケーブルのシリコン質感
- ケーブルの曲がり癖
- 充電端子へのアクセスが悪い
世代遅れのワイヤレスイヤホンなので妥協するべき点も多いと思いますがコストパフォーマンスを考えれば十分に常用できるレベルです。
色やデザイン的には女性向の商品だと思います。