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劣化リチウムイオンバッテリー交換にチャレンジ【LBT-AR100C2】
はじめに
メーカー既製品の分解・改造は推奨するものではありません。
本記事を参照して生じた何らかのトラブルや損失・損害等があった場合、一切の責任を負いかねますので予めご了承願います。
特にリチウムイオンバッテリーは取り扱い(過充電など)を誤れば発火する危険性があることを申し添えておきます。
リスクを認識されたうえでチャレンジされる方はくれぐれも自己責任でお願いします。
バッテリー寿命
Logitec製のBluetoothオーディオレシーバーLBT-AR100C2は2008年発売の製品です。
とにかくノイズが酷くて音楽を聴くには耐え難いホワイトノイズと選曲時などには「ブチっ!」と大きな音がするので非常に耳障りです。
それでもラジオを聴くのに時々使用することがありました。
ところが先日、満充電のはずなのに1時間ほどで電池切れの通知音が鳴りだしました。
再度満充電してもすぐに通知音が鳴るので明らかにバッテリーの寿命だと思われます。
規格も古くて欠陥が多い商品なので廃棄することにします。…が、その前に分解して中身を見てみることにしました。
分解
薄いカードを本体の継ぎ目に差し込んで外装カバーを分離します。
慎重に分解したつもりですがクリップ部分が折れてしまいました…
寿命と思われるリチウムイオンバッテリーがあります。
基盤は両面テープで固定されていましたので慎重に剥がします。
3.5㎜ミニプラグのコードをハンダごてを使って基盤から外します。
基盤
基盤だけでもBluetoothと充電機能が問題なく使用できることが確認できました。
バッテリーを基盤に結束バンドで仮固定しておきます。
テスターを使ってリチウムイオンバッテリーの電圧を測定してみたところ3.74Vでした。
リチウムイオンバッテリーのリード線は基盤に直接はんだ付けされています。
廃棄するつもりでしたが、リチウムイオンバッテリーを新しいものに交換すればまだまだ使えそうです。
交換用バッテリーの選定
バッテリーに記載されている番号などを検索してみましたがヒットせず容量などは不明…。
しかし、見た目が同じような工作用3.7Vリチウムイオンバッテリーを多数発見しました!
同一サイズはありませんでしたが、少し小さいものを購入してみることにしました。
思っていたよりもやや小さめのサイズでした。
もうワンランク上の容量でもよかったかも…
電圧測定の結果は3.85Vでした。
リチウムイオンバッテリー交換前後の基盤の比較。
両面テープでバッテリーを基盤に固定しました。
電源ボタンは押し難いですが「ON」になることを確認できました。
ノイズは相変わらずですが、Bluetooth受信も問題なくきちんと音が聞こえます。
放電完了後の充電はUSB電圧電流チェッカーで出力をモニターしながら行いました。
時間経過とともに、0.12A→0.80A→0.60A→0.30A→0.10Aと出力が下がり、最終的に0.00Aになることを確認。
充電機能も特に問題はなさそうです。
バッテリー交換後の使用可能時間は約4時間、充電時間は約1.5時間と大幅に改善されました。
USBスピーカーで使用
本来のイヤホンで使用するにはノイズが酷いので、押し入れに仕舞ってあったUSBスピーカー(BSSP01UBK)で使用してみることにしました。
このUSBスピーカーはデスクトップパソコン用に買ったものですが、音質が悪いので長年放置していたものです。
この組み合わせで予想外の音質に驚きました。
どうやらBluetoothオーディオレシーバーのエフェクトが効いているようです。
電源ON時にリバーブ系エフェクトがかかった状態で起動しますので、音楽鑑賞用の音質としては悪くないと感じました。
さらにUSBスピーカーの出力ではホワイトノイズがほとんど気になりません。
起動時のスイッチ操作が不便ですが、新たな利用用途ができました。
外装
外装カバーに元どおり収めるつもりが紛失してしまいました…
基盤のままでは埃や皮脂が付着しますので、チャック付きポリ袋に入れて使うことにします。
100均で購入した「簡単密着シーラー」でちょうどよい大きさに加工。
充電口とミニジャック部に穴をあけて完成。