格安ディスプレイアーム【GH-AMCG01】購入取り付けレビュー
購入の動機
最近の肩こり原因は明らかにパソコンだったので、作業姿勢に応じてディスプレイを移動できるアームには以前から興味がありました。
候補に挙げていたのは
この中で価格の安いHPシングルモニターアーム BT861AAの購入にほぼ決めて検討していました。
しかし、とあるセールに合わせて購入する予定でしたが「在庫切れ」さらに「入荷予定は未定」となってしまいました。
一気に購入意欲が消失…、これが冷静に考え直す機会ともなりました。
本当に1万円以上もするアームって必要かな?と…
商品の検討
日本メーカーの取り扱い製品を中心に検討した結果は以下の製品です。
- グリーンハウス 液晶 モニターアーム 4軸 クランプ式 GH-AMC03
グリーンハウス製アームの中で一番の人気商品
アーム長418㎜
ディスプレイを上下させるチルト角度が20~25度 - サンコー 4軸式くねくねモニターアーム MARMGUS192B
モニター位置はレバー式で自由な高さに簡単調節
アーム長420㎜ - サンワダイレクト 液晶モニターアーム 水平3関節 画面回転対応 クランプ固定 100-LA029
モニター高さをレバー1本で簡単に調整可能
極太ポールで配線をポール内収納
アーム長439㎜
サンコーとサンワダイレクトのアームは、モニター高さをレバーで容易に調整できますが1,000円ほど価格が高めです。
そして今回購入した商品が
これに決めた主な理由は以下のとおりです。
- 上下のチルト角度が他の類似製品より大きい。
特に下向き。 - 約460mmのロングアームと関節が多い5軸タイプ。
- 比較製品の中で価格が一番安い。
届いた商品の確認
送られてきた商品を開封して中身を確認します。
組み立て設置作業
説明書を見ながら組み立て作業を開始します。
1.内容物の確認→OK
2.ポールの取り付け→!!!?問題発生
ポール部にCクランプを固定用ネジ3本で取り付けるのですが、どうしてもネジが締まりません…
そこでポールに直接ネジをつけてみると、1カ所だけいくら回しても空回り状態です。
他のネジを試してもダメです。
どうやら加工が悪くてネジ溝がうまく切れていないらしい。
「返品交換」を考えましたが、面倒なのでできればしたくありません。
安物買いの銭失いか…、評価の良かった【GH-AMC03】にすれば良かった…
諦めきれずに何度も試みて力任せにねじ込んだところ、手応えアリ!ようやくネジ山に食いついてくれました!!!
ゆっくりと、ネジ山を切る感じで最後まで締めることに成功。
何とかポール部にCクランプを取り付けることができました。
気を取り直してデスクにCクランプの取付作業にかかります。
パソコンデスクは
サンワダイレクト パソコンデスク ロータイプ 幅75cm プリンター設置 キーボードスライダー付 キャスター付き ダークオーク木目柄 100-DESK009
の旧型となる製品で20年ほど前に購入しましたが現役使用中です。
しかし、そのままでは背面が鋼板部材で塞がれていたのでCクランプを取り付けるための隙間が必要です。
鋼板部材を下げたうえ、干渉部分の鋼板を切除することで設置が可能となりました。
当時はブラウン管を使ったCRTディスプレイが主流でしたので、ディスプレイアームなどの設置は想定されていなかったと思われます。
3.滑り止めゴムの貼り付け
これは貼り付けしませんでした。(自己責任で)
Cクランプ取付部は少しでも圧力を分散させるため、デスク天板上下に鋼板プレートとゴムシートを挟み込みました。
これをしようと思った理由は、アームにディスプレイを取り付けて手で持ってみると想像以上の力がかかると感じたからです。
天板の材質にもよりますが、例えばカラーボックスに使用されているようなパーティクルボード板などでは耐えられないと思います。
材料はホームセンターで購入しました。
ゴムシート(200mm×200mm×3mm)×1枚
タイプレート(127mm×79mm×1mm)×3枚
ちなみに製品としてディスプレイアーム補強プレートがグリーンハウスやサンワサプライから発売されています。
4.Cクランプの設置
結構重たい部品ですが、Cクランプを天板の奥まで差し込んでからハンドルをしっかり締めて固定。
5.アーム部の取り付け
この作業はアームをポールに設置するのですが、その前に「7.アームの調整」を先にしておくべきです。
なぜなら各関節部の調整六角ネジが大変固いため、ポールに設置してからの調整は困難だからです。
ここでアームの各関節部を緩めて適度に可動できるよう調整しておく必要があります。
全ての六角ネジは異常に固くて緩めるのが大変でした。
この作業は軍手したくらいではダメです。
危険なのでタオルなどで六角レンチを巻いてから緩めないとビクともしません。
実はこの六角ネジを緩める作業で、Cクランプの高さを変えるための4mm六角ネジ穴を潰してしまいました。
付属の六角レンチ先端部がなめた状態になってしまいました。
六角レンチの差し込みが浅かったのかもしれません。
自前の六角レンチをネジ穴に叩き込むことにより、何とか緩めることができました。
もう怖くて付属の六角レンチは使えません。
特に4mm六角レンチは使用しないほうがいいと思い捨てました。
六角棒レンチセットのような確かな工具セットは持っておいた方がいいと思います。
6.ディスプレイの取り付け
ディスプレイのモニタースタンドを取り外します。
デル製ディスプレイは工具なしで簡単に外すことが可能です。
更にディスプレイ取付ネジもついていましたのでそれを使用します。
ディスプレイアームに付属していたネジ類は全く使用しませんでした。
しかし取付部が一段下がった位置にあるので「ディスプレイの取り付けが簡単なセパレート式」での取り付けができませんでした。
ディスプレイとアーム部分をあらかじめセットしてから、ポールへの取り付けとなります。
先にケーブルガイドをポールに挿し込むのを忘れないように注意!
一人で作業する場合はディスプレイの下に何か支えとなるものを入れると安全かつ楽に設置できます。
7.アームの軸固さ微調整
ディスプレイの前後移動を好みの固さとなるように調整していきます。
ケーブルが前後移動でケーブルガイドから外れてしまうので結束バンドを使用しました。
チルト角度の調整ネジは少しきつめに締めないとディスプレイがお辞儀してきます。
8.設置完了
良い感じにディスプレイの前後左右移動が可能となりました。
アームの関節が4軸なのでコンパクトに折り畳むことができます。
デスクを広々と有効に使えるだけでも設置してよかったと思えます。
ディスプレイ下部にキーボードやマウスを仕舞うことが可能となりました。
アームを最大限に伸ばした状態。
小さめの21.5インチモニターでも少々たわみますが不安定なことはありません。
この製品にした最大の理由でもあるチルト角の大きさ!
ほぼ真上と真下に向けることが可能です。
460mmロングアームを最大に伸ばせばデスクに支障することなく画面を縦にすることも可能です。
ディスプレイサイズにもよりますが、机上で縦方向にするにはアーム自体をポールの上方に設置しなければなりません。
アームの上下調整が容易にできないのがデメリットです。
総評
製品の工作精度や見た目、スムーズな移動などは高級アームには全く及ばないと思います。
しかしながら前後左右へのディスプレイ移動が可能となり、パソコンデスクを広々と使えるようになりました。
上下移動ができない代わりにチルト機能で角度を変えられますので、コストパフォーマンスは想像以上でした。
「もっと早く導入すれば良かった」と便利さ快適さを改めて実感しているところです。