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安売りできないMFi認証も安心のAmazonブランドはコスパ最高!
安易に買わない
ガジェット関連アクセサリー類は100均ショップでも充実した品揃えで普段から重宝していますが、絶対に買わないもののひとつがライトニング端子を用いた商品です。
100均ショップに限らずサードパーティーが販売するライトニング関連商品は「MFi認証」以外は購入しないよう注意を払っています。
理由としてはiOSバージョンによっては使えない可能性があり、予期せぬ端末の不具合を招かないようにするためです。
具体的には充電時に端末側が要求する電力情報のやりとりが行われないので、適切な充電管理ができずバッテリーにダメージを与える可能性などがあります。
MFiとは”Made for iPhone|iPad|iPod”の略で、アップル社がサードパーティーとの互換性を保証する認証プログラムのことです。
正式認証を得た製品にはロゴ使用が許可されるとともに、提供された認証ICチップを搭載しているのでユーザーは安心安全に使用することができます。
アップル社のお墨付きを得るには安くないコスト(ロゴとICチップ代)がかかり、それが価格に転嫁されるので激安での販売はできないはずです。
しかしECサイトを覗いてみれば正式認証を得ていないにもかかわらず「MFi認証品」と謳って堂々と販売されているのが散見されます。
MFi認証を得るには一つの製品に対して約4ドルもの費用がかかるようなので、1,000円前後の価格設定で2~3本セットのライトニングケーブルなどはかなり怪しい…
MFi認証品の確認方法
大手ECサイトでもMFi認証ロゴの無断使用が放置されている状況なので、消費者は見分ける術を知っておかなければなりません。
以下にMFiライセンスを取得しているか否かの調べ方を記載しておきますので純正品以外を購入する際には確認してみましょう。
今回レビューする「Amazonベーシック ライトニングケーブル」を例にライセンスの取得状況を確認してみます。
初めに商品の「ASIN」コードを調べます。
Amazonの場合は商品ページにある「登録情報」の中にASINコードが記載されていますので番号をコピーしておきます。
「MFi認証」と記載されているのにASINコードの記載すらない商品は避けるべきでしょう。
アップル公式サイトの「MFi Licensed Accessories」のページにアクセスします。
①をクリックして「Model」②を選択します。
横の空欄③に先ほどコピーしたASINコードをペーストして Search ④をクリックします。
該当する製品が2つヒットしました。
Amazonジャパンで販売されているのはJANコード(810011410923)が記載されている下の方が該当するようです。
ちなみに上の方はUPCコードが付されているのでアメリカやカナダで販売されているもののようです。
以上の結果からAmazon BasicsのライトニングケーブルはMFi認証品であることが確認できました。
AmazonBasicsライトニングケーブル
今回購入したライトニングケーブルはこちら
2本入りセットの方が単価が安くなるのでおすすめです。
純正品は1本で2,500円以上ものボッタくりプライスですが、Amazonベーシックなら純正品に準拠するライトニングケーブルが半値以下で入手できます。
コストカットされたパッケージに派手さはなくエコを意識したようなシンプルな小箱に2本のケーブルが収められています。
パッケージ表面には英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、オランダ語に続き日本語で「ナイロン編組USB-Lightningコネクター付きケーブル2パックケーブル」と記載されています。
パッケージ裏面には日本語の記載がほとんどなく、ライセンスや注意点に関する事項が書かれています。
右上に「5V、3A」との記載がありますが、Amazon販売ページには「5V、2.4A」と記載されているので混乱します。
USB-Aを用いたライトニングケーブルの急速充電規格は「5V×2.4A」が最大とされているのでパッケージの記載は間違っていると思われます。
封印シールを切って開封してみると2組のケーブルが無造作に入っていました。
内容物は至ってシンプルです。
同梱の紙切れは英語表記なので訳してみました。
外観観察
外観はナイロンメッシュの一般的なケーブルですが硬めの質感が気になりました。
以前レビューした「Pixelでも使えるマグネット式USBケーブル Type-C&Micro-B」のケーブルと柔軟性を比較してみました。
画像からも分かりますがマグネット式ケーブルは柔らかくて非常に扱いやすかったのですが、今回購入したライトニングケーブルは針金?に近いような硬めのケーブルが採用されています。
取り扱う上でやや難ありな印象でしたが「硬め=高耐久性」という点に期待したいと思います。
曲がり癖がつく硬いケーブルなので束ねた時に付属しているケーブルバンドが以外に便利だと気付きました。
延長が90㎝なので総重量は24gと軽量です。
MFi認証ではUSB-Aコネクターにも複数の規格が設けられています。
その中の一つに「USB接点は金メッキ」と記載されていますが、仕様通りに金メッキが施されているのが視認できました。
ライトニングコネクターの端子接点部には金色(C48)と銀色(C89)がありますが、金色の方が古い規格となります。
純正品と比較してみると接点部が同じ銀色なのは「Lightning C89端子」が採用されていることを示しています。
これは「ロジウム・ルテニウムメッキ」というものが採用されており、従来の金メッキと比べて酸化による通電不良が解消されるようです。
バッテリー残量約40%のiPhoneを充電してみました。
モバイルバッテリーのUSB-Aポート最高出力は5V,2.4Aなので本ライトニングケーブルの最大出力の規格と同じです。
USB簡易電圧電流チェッカーを用いて充電状況を観察してみたところ、5V-1.9A前後で推移していました。
充電時の最大性能「5V×2.4A=12W」に対して「5V×1.9A=9.5W」なので凡そ8割程度で充電されていることになります。
最大出力の2.4Aとならなかったのは端末側の要求電力によるためだと思われ、バッテリー残量やユーザーの利用状況によって充電出力は変化します。
12W以上で急速充電したい場合は?
もっと早く急速充電したい場合は「Type-C&ライトニングケーブル」を用いる必要があり、電源アダプターもType-Cコネクターに対応した出力18W以上のものを使用することで最大18Wの充電が可能となります。
規格上では約1.5倍の充電スピードとなります。
発熱が少ない窒化ガリウムを採用した小型で軽量なオススメ充電器です。
アップル社純正のUSB-C電源アダプタはサイズが大きいうえプラグ部分が折りたためないのが残念なポイントです。