目次
便利な脱着とUSBコネクタ端子の保護に
Google Pixelシリーズでは使えない?
スマートフォンGoogle Pixe4aを購入した時にアクセサリーグッズとして一緒に購入しようと思っていたのが「マグネット式USBケーブル」でした。
しかしType-Cのマグネット式について調べてみると、充電が極端に遅いとか全く充電できないなどの口コミを複数目にしたので導入を見送っていました。
特にGoogleはType-C規格に注力しているようで、規格を満たさない関連製品は故障の要因にもなるのでGoogle製品には使えないように排除していく方針のようです。
通販サイトでは多くのType-C関連商品が溢れておりますが、高評価ばかりの規格外品や粗悪品も紛れ込んでいるようでPixel端末では使えなかったという事例が発生しているようです。
きっかけは使用していた Micro-Bタイプ のマグネット端子を紛失したのでネットで探していたところ、「Google Pixelシリーズ」に対応と謳うマグネット式USBケーブルを楽天市場で発見!
コネクタはType-CとMicro-Bの2種類が付属しているので注文することにしました。
デメリットがメリット?
USB Type-Cコネクタの抜き差しは10,000回もの耐久性があるらしいです。
仮に1日2回抜き差しした場合、6年以上も問題なく使用できる計算になりますのでバッテリー劣化などにより端末側が使えなくなる方が早いと思います。
抜き差しに対する耐久性は素晴らしいのですが、マグネット式ケーブルを導入したいと思った一番の動機は端末側のメスコネクタ部の不具合発生リスクを減らすためです。
コネクタ接続時に直接或いはケーブルを介して負荷がかかると端末側のメスコネクタに応力が集中することになります。
充電しながらスマートフォンを使用する場合でも接続部に負荷がかかりますし、机やベッドなど高さのある場所から落ちた場合などは致命的な故障に至る可能性も考えられます。
マグネット式のデメリットとして一番に挙げられるのは「外れやすい」ことですが、一定以上の力が加わった時に外れることはコネクタを守るメリットにもなると考えています。
開封
送料無料「ゆうパケット」で送られてきます。
発送元が同じ関西圏なので注文した翌日に郵便ポストに届きました。
開封すると注文時に同意したとおり「環境対策の簡易梱包」で過剰梱包されていない中身が見えるパッケージにUSBケーブル一式が入れられていました。
パッケージ内容物は以下のとおり。
- 商品内容:充電ケーブル×1
- USB Type-Cコネクタ×1
- MicroUSBコネクタ×1
- コネクタ取り外しツール×1
- 注意事項等記載書
注意・危険・警告
同梱されていた紙には多くの注意事項が書かれていますが、使い方など取扱説明書的な要素は書かれていません。
今までマグネットケーブルを使ってきて特に注意した方が良いと思った箇所が赤線部です。
- 海辺や砂地など内部に砂の入りやすい場所で使用しない。
砂地に限らずコネクタを取り付けたスマートフォンとUSBケーブルは置く場所に注意を払う必要があります。
舗装された路面でもスマートフォンを置くだけでコネクタ部に鉄粉などが吸い付く可能性があります。
鉄粉などが吸着したまま使用するとショートなどの恐れがあるので、接続時にはコネクタ内部に異物がないか確認する癖をつけたほうがいいと思います。
一度吸着した鉄粉を除去するには口で吹いたくらいでは飛ばせないので粘着テープなどを使って丁寧に取り除く必要があります。
コネクタ接続部位は小さくて狭いので丁寧に取り除く作業は非常に手間がかかります。
- 長時間ご使用にならないときは、USBケーブルのプラグをパソコンのUSBポートおよび携帯電話の外部接続端子から取り外す。
USBケーブルのマグネット側には通電状態で点灯するLEDライトが付いているのですが、ACアダプタ接続時は端末などに繋いでいなくても充電が完了しても自動的には消灯しません。
特にモバイルバッテリーからの充電時には注意が必要で、繋ぎっぱなしにしておくと放電し続ける製品もありますので、充電完了後にはモバイルバッテリーからもUSBケーブルを外しておいた方が良いと思います。
【※最近のモバイルバッテリーはLEDライト程度の超低消費電力時には自動的に供給を停止する機能がありますが、古い世代のモバイルバッテリーは放電し続ける製品もあります】
本体外観
本体を手に取って最初に感じたことは非常に柔らかいケーブルだと思いました。
コネクタ部両端までの全長は約104㎝でメッシュケーブル直径は約3.5㎜。
ケーブルは光沢のある強化ナイロン製で編まれたメッシュで被覆されており高級感が感じられます。
一般的なUSBケーブルと比べて柔らかいのでコンパクトに小さく丸められます。
柔軟性を他のケーブルと比較してみたところ圧倒的に柔らかいことが分かります。
曲がり癖のつく硬めのケーブルは使い勝手が悪いですが本品の取り回しのしやすさは抜群にいいと感じました。
各部位詳細
Type-A側コネクタは青色塗装の金属製プラグが採用されています。
マグネット側のコネクタには青色LEDライトが内蔵されています。
給電時は常時点灯する仕様で充電完了時に消灯したり色が変わって知らせるなどの機能はありません。
LEDライトが搭載されたUSBケーブルのなかには眩しい製品もありますが、本品は控えめな発光で眩しさは感じられません。
コネクタ内部の端子部は非常に小さい上に多くのピンが並んでいます。
ここに導電性の異物などが吸着するとショートなどを引き起こす危険があります。
大手メーカーがマグネット式を採用しない理由はこれだと思います。
一度吸い付いた鉄粉などの除去は困難で、以前に異物が吸い付いたときは粘着テープを使って根気よく取り除いた経験があります。
試しにコネクタを袋に入れて砂地においてみると黒い砂鉄?が吸い付いてきます。
ケーブル側のマグネットコネクタ側も同様ですので屋外の取り扱いには十分注意を払う必要があります。
海水浴や釣りなど屋外レジャーに持っていくときには予め外しておくか防水ケースなどに入れた方が良いと思います。
取り付ける機器によってはコネクタの出代寸法が大きくなります。
付属の取り外しツールはMicro-B専用らしく、凹部の幅が7.0㎜しかないのでType-Cコネクタを取り外す際には垂直に差し込めません。
コネクタ取付状況
スマートフォン端末「Pixel4a」にType-Cコネクタ、Amazonタブレット「Fire HD 10」にMicro-Bコネクタをそれぞれ取り付けてみました。
ケースを付けていないPixel4aにType-Cコネクタを取り付けると出代が3.6㎜もあるので、見た目的にも後から取って付けた様な感じがします。
Pixel4aに TPUケース を取り付けると出っ張りは1.5㎜程度に収まるので違和感なくいい感じになりました。
Fire HD 10(2017版)にMicro-Bコネクタを取り付けると2.5㎜の出代がありますがタブレット自体が大きいので全体的に見ると違和感はそれほど感じられません。
性能
裏表の区別なく簡単に接続できるのはとても便利です。
コネクタ部がマグネットなので未使用時はパソコンデスクの枠などに吸着させておけば紛失することもありません。
充電性能
商品販売ページの商品詳細によると「電流:3A」とだけ書かれていますので、5V/3A(15W)の充電性能があるのだと思います。
5V/2.4A出力のACアダプタやバッテリーなどをUSBチェッカーで複数測定してみましたが、結果は全て5V/1.4A前後でした。
またUSB規格に関する記載がありませんがUSB2.0準拠品だと思われます。
「Type-C to Type-C」ケーブルで接続すると急速充電と表示されるので試しに変換アダプタを使用してみましたが急速充電にはなりませんでした。
転送速度
USB2.0のデータ転送速度は最大480Mbps(理論値)とされており、写真1000枚分(約2GB)のデータを約33秒で転送できるそうです。
このケーブルを使ってスマートフォンの写真データ640枚(約1.9GB)をパソコンのハードディスクに転送してみました。
転送完了まで要した時間は2分22秒、書き込み速度は約16.0MB/S前後という結果でした。
転送速度「480Mbps=60MB/S」なので理論値の1/4程度ということになります。
念のためにコネクタを逆に接続した場合の転送時間も同じ結果でした。
まとめ
マグネット式コネクタのUSBケーブルは便利な反面、使用する場所によっては故障リスクも伴います。
特に屋外での取り扱いには十分注意を払う必要がありますので、置く場所などは常に意識しなければなりません。
取り扱いに注意を要するうえに故障リスクも伴いますが、個人的には「便利>面倒」だと思うのでこれからも使い続けるつもりです。
今回レビューした製品はケーブルの質感が気に入ったので追加注文しました。
試しに赤色を追加注文してみましたがメッシュケーブルの色合いが気に入りました。
男性が使っても違和感なく使用できる赤色だと思います。
ちなみにLEDライトは赤ケーブルでも青色でした。