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100均ミニ三脚の実用性は?使用上の注意点などを徹底分析
良品発見
特に三脚が必要ではありませんでしたが、100均商品には見えないミニ三脚を見つけたので試しに購入してみました。
100均ショップでは多くのミニ三脚が販売されていますが、多くは脚部が貧弱で設置が不安定な商品が多い中、見た目も良くて脚部が伸縮できるので安定して設置できそうです。
実はこの三脚にそっくりな商品がメーカーから市販されています。
違いは商品の重量と丸パイプ脚が金属製だけのようにも見えます。
素材の違いによる重量の違いも2.5倍以上あります。
同等品の三脚が100均ショップで売られているとすればコストパフォーマンスは抜群です。
ミニ三脚の概要など
詳しく商品の詳細と品質、実用性について見ていきたいと思います。
パッケージ裏面の記載事項には「コンパクトデジタルカメラ専用」と記載がありますが、スマートフォン用の三脚アダプターを取り付ければスマホでも撮影が可能です。
購入ポイントとなった大きな特長は、雲台が上下左右角度調節可能な点です。これは他の100均商品の三脚にはない機能です。
耐荷重が約200gと記載がありますので、重たい高倍率カメラには使えないようです。耐荷重は使われている素材に関係していると思います。
負荷がかかると思われる脚の付け根となる部分がABS樹脂製なので耐荷重が制限されているものと思われます。
パッケージ裏面の記載にも「カメラの損傷については一切の責任を負いかねます!」と目立つように記載されていますので、高価なカメラは使用しないほうが良さそうです。
商品外観
収納時の製品全長は約138mmしかありませんのでポケットにも入るサイズです。
カメラネジは一般的なインチネジと呼ばれるものです。
手に持った感じが非常に軽いので計量してみるとわずか30gしかありません。
携帯性は軽いほど良いのですが、軽すぎるのも設置時の安定性が気になります。
屋外などでは風で転倒してしまう恐れがありますので設置場所には注意が必要となるでしょう。
脚部を伸ばすとカメラ台から約200mmの全長となります。
脚部収納時の設置状況
カメラ台から床までの高さは約115mm、脚の幅は一辺あたり約140mmです。
脚部を伸ばした状態で設置すると、カメラ台から床までの高さは約155mm、脚の幅は一辺あたり約220mmです。
分解(各パーツ)
三脚を分解してみました。
各パーツの素材はABS樹脂製が多用されていることがわかります。
特に丸パイプ脚上部と雲台固定パーツがABS樹脂製では強度的に不安があると感じました。
耐荷重約200gに制限されている理由がここにあります。
金属素材はネジ部のみという徹底的なコスト削減。
メーカー品の類似ミニ三脚はこれらの部品が金属製となっています。
再度組み立てますが、脚部の位置に注意する必要があります。
自由雲台の切込位置と脚の位置をそろえてから雲台取付ネジを締めます。
これはカメラのチルト角度を下方に設定設置した場合、前方に倒れてしまわないようにするためです。
使用イメージ
実際に140gのデジタルカメラを取り付けてみました。
三脚の開き具合が調節できないので、約22㎝四方の平らで安定した設置場所が必要となります。
あと気になったのが、脚の接地面が斜めになるので接地点がピンポイントとなってしまうことです。
丸いゴム脚か先端部が可動式なら良かったのですが…
スマートフォン用の三脚アダプターを取り付けることでスマートフォンでの撮影ができます。
5インチのスマートフォンを取り付けてみました。
スマートフォン用の三脚アダプターを含めた重量は約180gです。
商品の撮影などにも利用できそうです!
いろいろな角度で設置しましたが、チルト角を真下に向けても転倒することはありませんでした。
転倒してしまう場合は自由雲台の切込位置と脚の位置が揃っていないためだと思います。雲台取付ネジを緩めて脚部の位置を調整しましょう。
脚を収納した状態でも辛うじて転倒しません。
感想まとめ
100均商品として他の同種製品と比べても非常によくできていると感じました。
ただし、コスト削減による品質の信頼性も過信できないので高価なカメラの使用は避けたほうが良いと思います。
特に屋外での使用には設置場所や風による転倒リスクが高まります。
屋内の安全な安定した場所に限定して使用すれば、商品撮影用などの利用価値は十分ある商品だと思います。
信頼性安定性を重視するなら脚部が三段伸縮可能なミニ三脚