約10年間使用した電源ユニットを交換する
以前レビューしたCPUとマザーボード交換を行った際に電源ユニットを流用しましたが10年近く使用してきたので早期に交換すべきだと常々思っていました。
2013年に導入したCORSAIR製電源ユニット「HX650」は保証期間の7年を超えて10年近くにもなりますが問題なく稼働しています。
信頼性の高いメーカーであることを実感していたのでCORSAIR製の電源を再度購入するつもりで日々価格推移をチェックしてきました。
しかし価格は下がるどころか大幅な値上げで推移しており、円安の影響もあるのか下落する気配が感じられません。
そこでメーカーを問わずに選択肢を広げた結果、今回レビューするMSI製の電源ユニット「MAG A750GL PCIE5」を購入することにしました。
パソコンの電源ユニットを購入する際には用途に見合った出力を知る必要があります。
「電源容量計算」などのワードで検索すると使用パーツを選択するだけで必要な出力を積算してくれる便利なサイトが見つかります。
今回はドスパラのサイトを利用して将来性を見越した構成で見積もってみたところ約600Wという結果となりました。
必要な容量を把握したところで価格ドットコムサイトを利用して数ある電源ユニットの中から候補を絞ります。
検索条件は「価格:15,000以内、電源容量:600~800W、80PLUS認証:GOLD、プラグイン対応」としました。
検索結果は39件となりましたが、この中から保証期間が7年以上の製品で好みのメーカーを選択した結果3製品まで絞りました。
最終的に決め手となったポイントは以下のとおりです。
・マザーボードと同じメーカー
・発売日が最も近い
・電源規格が新しい(ATX3.0、ネイティブ16ピンコネクター)
・7年間の長期保証
購入するECサイトにもよりますがポイント還元を考慮すれば割安に入手することができると思います。
商品が到着して早速開封です。
シックなデザインの化粧箱ですが日本語が一字も見当たりません…欧州向けといった感じです。
内容物は「電源ユニット本体、付属ケーブル一式が入った専用ケース、英文通知書」
付属品を含めた内容物リストは以下のとおりです。
①電源ユニット本体(MAG A750GL PCIE5)
②PCIe(16PIN to 16PIN)ケーブル
③EPS(8PIN to 4+4PIN)ケーブル
③EPS(8PIN to 4+4PIN)ケーブル
④ATXケーブル
⑤PCIe(8PIN to 6+2PIN)ケーブル
⑥PCIe(8PIN to 6+2PIN)ケーブル
⑦SATAケーブル
⑦SATAケーブル
⑧MOLEX/FDDケーブル
⑨AC電源ケーブル
⑩取付ネジ
フルプラグインの電源ユニットは初めて導入しますが本体からケーブルが生えていないのでスッキリとしています。
長さが140㎜なので旧電源ユニットに比べて-20㎜コンパクトサイズです。
本体重量は1,404gでした。
最大450W出力のネイティブ16ピンPCIeコネクタが標準搭載されており変換ケーブル不要で「GeForce RTX 40」シリーズのグラフィックスカードに対応できます。
内部ケーブルはPCIe(16PIN to 16PIN)ケーブルを除いてフラットタイプなので配線処理がしやすいです。
今まで使用してきた電源ユニットとの比較では長さが20㎜短くなることでケース内部が広く感じられます。
重量に関しては約400gも軽量化することができました。
裏面配線に対応していない古いケースではありますがコンパクトサイズの電源なので圧迫感がなく以前よりもスッキリとました。
グラフィックボード非搭載構成なのでケーブルも必要最低限で済みます。
マザーボードと同じメーカーなので統一感が感じられます。
パソコン起動時の消費電力を新旧電源ユニットで測定比較してみました。
新しい電源ユニットは待機電力が0Wとなり、ピーク時、アイドル時ともに2W低いことが確認できました。
今回新しい電源ユニットに交換したことで「ケース内部が広々、軽量化、フルプラグイン、静音性良好、省電力化」と非常に満足しておりデメリットと感じる点はありませんでした。
あとは現時点で判断できない耐久性に期待したいところです。