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コツさえつかめばとても便利!食べかけの袋を再密封できるハンディーシーラー
セリア店内で見つけた便利そうなグッズ「簡単密封シーラー」を購入してみました。
商品の詳細やしくみ、使用上のポイントなどをまとめてみました。
使用上の注意点など
使用可能な材質は厚みが0.1㎜以下の下記の素材となります。
- アルミ蒸着袋
- ポリプロピレン
- ポリエチレン
- 塩化ビニル
本商品は高温発熱部があるため使用上の注意点があります。
特に注意すべき点は「発熱部を指で押し込まないこと!」火傷します。
子供の手の届かないところに保管して使用しないときは必ず安全カバーをしましょう。
その他の注意点として
- 約1分間以上連続で使用しない
- 電池を入れたままにしない
- 液体の入った袋には使用しない
商品の各部詳細
本体はABS樹脂製でサイズは(約)幅37㎜(※41㎜)×高さ53㎜×長さ94㎜(※102㎜)
(実測値です。※カッコ内数値は安全カバーを含む)
上蓋を上方に引き上げると電池ボックスがあります。
電池は単3形アルカリ乾電池2本使用と記載されていますが、エネループ充電池を使用しても問題なく使えました。
この電池ボックスは若干深いので電池の出し入れがし辛いです。
発熱部を押し下げることにより電池の極性金具に触れて通電発熱します。
電池を入れた状態で押さないで下さい。火傷します!
単3形エネループ充電池を装着した時の重さはピッタリ100gでした。
分解してみた
しくみを見るために分解してみました。
内部は部品数も少なく非常にシンプルな構造です。
板バネ付きの上蓋には耐熱性に優れたPTFE布で覆われたフッ素ゴム素材があります。この部分で発熱部を押えます。
発熱部はコイルバネで上下して押し下げると通電する仕組みです。
シーラーの心臓部でもある発熱部を詳しく見ます。
セラミック製部品にニクロム線を通しただけの構造です。
耐熱性に優れたPTFE布を貼り付けることでニクロム線を固定しています。
ニクロム線の端っこは電池と通電するための鳩目金具にはんだ付けすらされていません。
まあ、これでも問題はないのでしょう…
使用上のコツなど
商品名は「簡単密封シーラー」ですが決して簡単とは言えないと思います。
挟んでスライドさせるだけで袋をピタッと閉じる!、言うは易く行うは難しです。
コツを習得するためにはある程度の練習が必要です!
袋の種類や厚みはそれぞれ異なるので、挟む時間・スライドさせるタイミング・上蓋の押え加減・スライドの速さなど、一連の動作は慣れるまでは難易度が高いと思います。
慣れないうちはなかなか綺麗な一直線に閉じることはできません。
発熱部を挟んだだけの接着部分は幅が約7mmです。
密封する必要がない場合には部分的に挟むだけで留められます。
空のせんべい外袋を密封接着してみました。
使用方法と手順ポイント
完全に密封したい場合は2回に分けて行う必要があります。
- シーラーの安全カバーを前方に倒します。
- 密封する袋の始点で約3秒間挟みます。(矢印1)
- 上蓋部を押えたまま接着したい方向に少しずつ動かします。(矢印1)
- 先ほど接着したライン上に交差する箇所を始点として約3秒間挟みます。(矢印2)
- 上蓋部を押えたまま接着したい方向に少しずつ端まで動かしきります。(矢印2)
スライドスピードが遅すぎると接着部が切れてしまいますが、空気漏れもなくきちんと密封されています。
袋の両端に接着幅がある袋は端から端まで一直線に閉じることができます。
難易度は高くなりますが極薄のポリ袋も密封できました。
一発で直線に閉じる工夫
簡易的なハンディーシーラーの場合、袋の端に接着幅の余裕がある以外は二度に分けて密封する必要があります。
その場合は直線的に密封できません。
そこで考えたのが以下の方法です。
少し工夫すれば一回で密封することができました。
写真の袋を密封してみます。
用意するものはセロファンテープです。
袋の閉じたい箇所の始点に引き代となるセロファンテープを挟み込むように取り付けます。
袋の裏側中央で閉じている袋は注意が必要です。
必ず閉じ代の閉じている側に引き代を取り付けます。
引き代の長さはシーラーの幅と同じ4cm程度。
引き代のセロファンテープを始点として閉じていきます。
ポイントとして終点側をしっかり把持しましょう。
一発で直線的に密封できました!
問題点を発見
コツがつかめれば色んな袋を閉じたくなってきます。
使用しているうちに気づいたのですが発熱部のニクロム線に沿って焦げたような黒い線がでてきました。
よく見ると本体ABS樹脂のニクロム線に接した部分が熱によって溶けていました。
注意事項に1分以上の使用はやめるように書かれていた理由でしょう。
総評
お菓子など食べ残した場合、封をするのが甘くて内容物が湿ってしまうことはよくあります。
そのような場面で役立つのがシーラーですが、100均ショップで買えることに驚きました。
難点は上手に密封するにはコツを練習する必要があることです。
袋の種類や厚みが異なるので、上蓋の押え加減やスライドさせる速度など一連の動作は難易度が高いと思います。
慣れないうちはなかなか綺麗な一直線に閉じることができません。
「簡単密封」の謳い文句どおりではありませんが、コツを掴めばそれなりに使えることが分かりました。
食品の袋を閉める用途以外にも
- クリヤーファイルの仕切り
- カードなどをラミネート加工のように
- 防水用の保護カバー作成
- アルバムの写真などが飛び出さないように留める
- ビニール製品の補修等
アイデア次第でいろいろな用途に応用できると思います。