革靴の底に穴が開いたので修理(オールソール)に出してみました。

革靴 靴底 ソール 修理

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長年酷使してきた革靴の復活!

靴底が!

雨天時の濡れた道を歩いている時に、つま先が冷たくなってきました。

靴の底を見てみると、穴が開いてひどい状態になっています。

歩き方の癖でしょうか?特に左足のつま先部分が摩耗して中物が見えています。

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中敷もところどころ剥げてしまって、脱いだ靴を見られるのが恥ずかしい状態です。

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左の靴底が完全に割れた状態で中身が見えています。側面のすり傷も結構目立ちます。

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踵のヒール部分もかなりすり減っています。

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長年にわたって履いたので寿命でしょう。

自分でハーフラバータイプのソールで補修することも考えましたが、つま先部分なので上手く修理できるか自信がもてません。

この状態では修理不可能だと判断したので、次回の粗大ごみに捨てることにします。

靴底交換が可能?

後日本屋で立ち読みをしていた時に、革靴の製法についての記事を目にしました。

「グッドイヤーウェルテッド製法」という方法で作られた革靴は靴底(ソール)を張り替えて修理できることを知りました。

早速、粗大ごみ行きの革靴が該当するかを調べてみました。

メーカー名から詳細を調べてみると「グッドイヤーウェルテッド製法」の革靴だと判明。

さらにメーカーの「スコッチグレイン」は修理専門の工房があることも分かりました。

同等品を買い替えるよりは遥かに安いですし、何より足に馴染んでとても履きやすい革靴でしたので修理を検討することにします。

ソール修理を依頼

修理専門店「匠JAPAN」のホームページに修理メニューが載っています。

靴底交換の「オールソール」は材質によって11種類もの中から選択できます。

今回は雨天時のことを考えて滑りにくそうな「グリッパーテクノソール」を選択しました。

オールソールでの注文は、中敷・靴ヒモの無料交換とワックス仕上げ(靴磨き)のサービス付きです。

さらにすり減ったヒール交換の料金も含みますのでお得感があります。

オールソール修理の注意事項としては

・ お預かり期間は60日~70日間。
・ トップゴムレザーソール、ノンスリップレザーソール等の加工革底に関してはゴム部分だけの交換修理はできません。
・ シングルソールからダブルソールへの仕様変更は出来ません。
・ 全て一足分(左足+右足)の料金で、ヒール交換の料金も含みます。

となっています。

注文内容が決まればホームページから「修理依頼書PDF」をダウンロード印刷して必要事項の名前、住所、昼間電話番号、メールアドレス、修理内容を記入します。

備考として、連絡はメールで希望と併記しておきました。

内容を確認して革靴とともに梱包して指定された宛先に送ります。

往路の送料は客側の負担です。

数日後にメールで連絡がありました。

内容はソールの摩耗進行がひどいので「細革交換」が有料で必要となるとのことで、了承して修理をお願いしました。

修理完了までに約2か月もかかるので気長に待つことにします。

修理が完了

すっかり忘れたころに修理完了のメールが届きました。

だいたい50日くらい経ったでしょうか、金額と荷物お届け日時指定の確認メールです。

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支払いは方法は代金引換のみで配達人に直接現金で支払いました。

なお、返送料金と代金引換手数料は不要でした。

早速修理から帰ってきた革靴を確認します。

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返送されてきた箱にはお礼文と、箱には修理伝票が貼られています。

革靴 靴底 ソール 修理

箱の中には見違えるほどピカピカになった靴が!

革靴 靴底 ソール 修理

内部の剥がれていたソールも貼りかえられて新品みたいです!

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職人技の靴磨きで、以前あった多くの傷がほとんどわからないまでに磨きあげられています!

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穴があいていた靴底も交換されて新品同様の仕上がりに!

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擦り減っていたヒール部分も新品に交換されています。

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色あせてくたびれた革靴も、職人さんにかかればこの光沢具合に復活!

靴底を修理前と比較してみました!

革靴 靴底 ソール 修理

修理前と同じ革靴とは思えない仕上がりです。

革靴 靴底 ソール 修理

新品同様に蘇った革靴!

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総評

修理できることを知らなければ廃棄するところでした。

同等品に買い替えることを考えれば、半分以下の料金で新品のように蘇って戻ってきました。

履き慣れていた革靴だったので、修理できたことに非常に満足しています。

今回の革靴に限らず、現在は何でも使い捨て感覚の商品が多くなったと感じます。

昔のように壊れても修理して大切に使うという価値観がなくなってきたように思えます。

今回修理に出したメーカーは「良いものを長く使って欲しい」という姿勢が感じられて非常に好感が持てました。

これは自社製品の品質に自信を持っている証拠だと思います。

壊れても修理して使い続けることによって更に愛着もわきますし、大切に手入れして使おうという気持ちにもなれました。