特に不具合はありませんでしたが、見た目にも汚れやサビが目立っていましたので前後ともに交換してみました。
目次
注意事項
自転車ブレーキは快適安全に走行する上で非常に重要な装置であります。
整備・修理を行った後はテストを行ってブレーキ性能に問題がないかを確認してください。
なお、本ブログは素人の自転車いじりですので専門的知識に基づいたものではありません。
本記事を参考にして生じた何らかのトラブルや損失・損害等があった場合、一切の責任を負いかねますので予めご了承願います。
準備するもの
使用した工具は以下のとおりです。
- コンビネーションレンチ(8.10㎜)
- ハブスパナ(15㎜使用)
- ラジオペンチ
- ニッパー
- プラスドライバー
- 軍手
※コンビネーションレンチ(8㎜)は前カゴの取り外しに使用。
ブレーキワイヤーの購入・注意点
イワイ IWAI ブレーキワイヤー[前/後ブラック]
前用:インナーケーブル 800㎜、アウターケーブル 700㎜
後用:インナーケーブル 1,800㎜、アウターケーブル 1,650㎜
既存のブレーキワイヤー以上の長さであることを確認しましょう。
長いものは切って調節できますが、短いものは最悪使えません。
「ブレーキワイヤーの長さなんて皆同じ!」と思って今回購入した後用ブレーキワイヤーは短くて余裕がありませんでした。
逆に前用ブレーキワイヤーは長すぎたので丁度良い長さにカットしました。
後輪ブレーキワイヤーの交換
後輪のブレーキワイヤー取り換え作業を行っていきます。
ブレーキワイヤーの取り外し
始めにインナーワイヤーの先端についているワイヤーエンドキャップをラジオペンチで引き抜きます。
ワイヤー連結部の穴あきボルトのロックナットをコンビネーションレンチ(10㎜)で緩めてアジャスターからワイヤーを引き抜きます。
自転車フレームからブレーキワイヤーを取り外します。
ハンドルのブレーキレバーを握ってインナーワイヤーが露出した状態にします。
アウターケーブルを下方にしてブレーキレバーの孔からタイコを外します。
今まで全く気付きませんでしたが、取り外したブレーキワイヤーの被覆には傷があり錆びていました。
このまま放置するとインナーワイヤーにも影響が出そうです。
新しいブレーキワイヤーの取り付け
取り外したときと逆の手順で取り付けていきます。
タイコの向きに注意してハンドルブレーキレバーの孔に差し込み水平方向にブレーキワイヤーを軽く引っ張ります。
ブレーキワイヤーをフレームのワイヤーガイドに通します。
穴あきボルトにインナーワイヤー端部を通しておきます。
黄矢印方向にブレーキレバーアームを引っ張って穴あきボルトをロックナットで仮止めしておきます。
黄矢印1のブレーキレバーアームと黄矢印2のインナーワイヤーを引っ張った状態で赤矢印3のロックナットを締めます。
後輪を回転させて効き具合をアジャスターで調節します。
ブレーキが効いて回転が止まってしまう場合はアジャスターを緩めてスムーズに回転する位置に調節します。
逆に緩すぎるとブレーキレバーの遊びが大きくなりブレーキが効き難くなります。
ワイヤーが切れる恐れがあるのでロックナットの締めすぎに注意します。
最後にインナーワイヤー端部にワイヤーエンドキャップを取り付けてラジオペンチで圧着します。
前輪ブレーキワイヤーの交換
続いて前輪のブレーキワイヤー取り換え作業を行っていきます。
前カゴは作業前に取り外しておきます。
ブレーキワイヤーの取り外し
インナーワイヤーの先端についているワイヤーエンドキャップをラジオペンチで引き抜きます。
ワイヤー連結部の穴あきボルトのロックナットをコンビネーションレンチ(10㎜)で緩めてインナーワイヤーをアジャスターから引き抜きます。
ハンドルのブレーキレバーを握ってインナーワイヤーが露出した状態にします。
アウターケーブルを下方にしてブレーキレバーの孔からタイコを外します。
ブレーキワイヤーのカット
購入したブレーキケーブルは10cmほど長かったのですがそのまま取り付けてみました。
しかし、長すぎたようでアジャスターへの接続部が垂直に真っすぐになりません。
見た目にも後輪ブレーキワイヤーとのバランスが非常に悪いです。
もう一度取り外してアウターケーブルを約9cm、インナーワイヤーを約7cm程度ニッパーでカットしました。
しかし、かなりの力で握らないと切断できないうえ切断面が綺麗ではありませんでした。
専用のワイヤーカッター工具を使用したほうが編み込みワイヤーをばらけさせずに綺麗にカットできると思います。
新しいブレーキワイヤーの取り付け
取り外したときと逆の手順で取り付けていきます。
タイコの向きに注意してハンドルブレーキレバーの孔に差し込み、ブレーキレバーが開いた状態になるようにブレーキワイヤーを引っ張っておきます。
(ブレーキケーブルの種類によっては青矢印部の厚みが非対称の物もあるようです。)
反対側のインナーワイヤーをブレーキ本体アジャスターとロックナットに通します。
赤矢印1のブレーキシューを手で掴んでブレーキがかかった状態の位置にします。
黄矢印2のインナーワイヤーを十分引っ張っておきます。
赤矢印3ロックナットをコンビネーションレンチ(10㎜)で仮締めしておきます。
ブレーキレバーを何度か握ってみて遊び引き代を確認します。
遊びをアジャスターで2cm程度に調節しました。
ブレーキシューとホイールリムに適度な隙間(約2㎜)が確保されているか確認します。
ブレーキシューとホイールリムの間隔が一方に偏っていたり引きずりがある場合はハブスパナ(15㎜)を使ってキャリパーブレーキ全体を動かして調節します。
問題がなければロックナットきつく締めすぎないように本締めします。
最後にインナーワイヤー端部にワイヤーエンドキャップを取り付けてラジオペンチで圧着します。
ワイヤーエンドキャップ
同封されていたはずのワイヤーエンドキャップを紛失してしまったので別途購入してみました。
今回購入したのはこちら
非常に小さなパーツですが複数のカラーが販売されていますので自転車の色に応じて選択できます。