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100均ショップで一番大きいLEDライトを徹底解剖してみる
各社100円ショップで販売されているLEDライトの中で、サイズが最も大きい「LED 3SMD タッチライト」を購入してみました。
その大きさに伴う実用性があるのかを詳しく見たいと思います。
製品キャッチフレーズ・仕様など
- LED:3SMD
- 電池式だから取り付け場所を選ばない
- ワンタッチでやわらかな光
- 設置方法:置く・掛ける
- 連続点灯時間:約8時間
- 電源:単3形乾電池×4本使用
- 非防水
- サイズ:(約)φ137㎜×49㎜
- 主な材質:ポリプロピレン
「3SMD」と強調されていますが意味が分かりませんので調べてみました。
SMDとは「Surface Mount Device」の頭文字で日本語に訳すと「表面実装デバイス」という意味です。
電子部品(LEDや抵抗)をプリント基盤に実装する、或いはその部品自体のことを指すようです。
取扱い説明・注意事項
裏面取り扱い説明書には、電池の取扱いについての事項が大半を占めています。
使用上の注意は
- 高温になる場所に放置しない
- 長期間使用しない時は電池を抜いて保管
の2項目しか記載がありません。
外観寸法
デザインは天井に設置するシーリングライトのような形で突起物もなくてスタイリッシュです。
ライト寸法は直径が13cm以上、厚みは約5cmです。
乳白色LEDカバーを押すことでスイッチのオン・オフができます。
本体裏側には壁掛け用の穴と電池ボックスがあります。
電池は単3形電池を4本使用します。
今回はPanasonicエネループを使用してみました。
仕様によると連続点灯時間は約8時間なので、繰り返し使える充電池の利用が経済的でおすすめです。
100均LEDライトの多くは単4形電池を3本使用することが多いのですが、単3形電池を4本も使用するので約200gもの重量となります。
単3形電池×4本=105g、単4形電池3本=33g なので電池だけで約70gも重くなります。
点灯状況
点灯してみた印象はキャッチフレーズ通りの「やわらかな光」です。
LED特有の目に刺激的な光は感じられませんし、光源も直視できます。
言い換えれば光量が少し物足りないと思いました。
購入前はサイズが大きいので明るさも期待していましたが…
しかしLED色は昼白色で非常に見やすい光です。
分解してみる
裏側のカバーを留めている4か所のネジをはずすと簡単に分解できました。
まず驚いたのがパーツ材料として「厚紙」が使われていること。
コスト削減の結果、厚紙でも問題ないということなのでしょう。
反射材用の厚紙はLED基盤の下にあるので、一部をハサミで切って取り外してみました。
隠れていた配線状況が確認できます。
LED基盤は本体に直付けされており、突起部をニッパーで切除して取り外してみました。
約22㎜角のプリント基板は非常にシンプルで、素人でも回路がわかります。
チップ抵抗には100と記載されています。
プリント基板には「ZHX8-14」の表示があります。
チップLEDの寸法は実測で(約)2.5㎜×5㎜でした。
反射材厚紙の有無で点灯時に違いがあるか比べてみました。
厚紙があるほうはライト光が端まで均等ですが、厚紙のないほうは周りに暗い枠が浮かび上がっています。
見た目以外は反射材の厚紙はなくても問題なさそうです。
同種LEDライトとの照度比較
スマートフォンの照度計を使ってダイソーのUSB給電式電球型LEDライトと比較してみました。
テスト条件は双方のLEDライトを約30cmの高さからスマートフォンで照度を測定してみました。
結果は、3SMDタッチライト:約300(lx)、電球型LEDライト:約350(lx)となり、サイズの小さい電球型LEDライトのほうが明るい結果となりました。
総評
このLEDライトの特長メリットとして、サイズが大きくて暗い場所でも手探りだけで簡単に明かりを点けられることでしょう。
使用シーンとしては枕元に置くのがベストな使い方だと思います。
就寝中のトイレや地震などの緊急時に、明かりがすぐに欲しい場面に本体をタッチするだけですので非常に便利です。
比較的やわらかな光なので暗い中で点灯しても目の負担になりにくいものポイントです。
さらに災害発生時に伴う停電時でも電池式ですので明かりを即座に確保できます。
常時点灯する使い方より一時的な照明として使うのに適したLEDライトだと思います。