100均のUSB式電球型LEDライトを調光式に改造してみた
【重要】
はじめに、本記事は既製品の分解や改造を推奨するものではありません。
あくまで個人的な趣味としての分解改造であり、専門的な知識に基づいたものではございません。
故障や破損及び損傷損害の恐れが伴うことを十分ご理解いただき、これらの事態が発生した場合、一切の責任を負いかねますのでご了承願います。
電球型LEDライトは100均商品にしては非常によくできており、実用性も高いのでお気に入りです。
100均なので品質や多機能は望めませんが、いまいちと思う点が2つあります。
それはLEDの光が電球色な点と本体にオンオフスイッチがないことです。
先日100均のセリアに買い物に行ったときに、ある商品に目が止まりました。
「調光ツマミで光の強さを自由に調節可能!」とのキャッチコピー
100均商品で調光までできるLEDライトがあることに驚きました。
LED光も昼白色なのがいいです。
しかし電源が単4形電池×3本使用がマイナス点です。
さらに電池交換時は蓋のネジをドライバーで外す必要があり、非常に面倒な仕様です。
これをUSB式給電の電球型LEDライトに移植できないかな?、と思って購入してみました。
単4形電池3本を入れて点灯してみましたが、調光可能で非常に明るいLEDライトであることが確認できました。
単4形電池3本使用時の電圧は1.5V×3本=4.5Vとなります。USB電源は5Vですので、0.5V電圧が高くなります。
厳密には0.5Vの分圧措置として抵抗器を入れる必要があると思います。
今回の改造にあたり使用した工具と材料
- プラスドライバー小
- 万能ハサミ
- はんだごて
- 小型グルーガン
- ラジオペンチ
- USB電源電球型LEDライト(DAISO)
- COB調光ライト(セリア)
- 工作用コード
- アルミ板(0.3mm程度)
- USBケーブル
- アルミ針金
ケース裏のネジを外して分解してみました。
中身は非常にシンプルにできています。
LEDチップと調光のための可変抵抗器(ボリューム)と配線のみです。
こんなに薄いLEDチップが明るい光を放つのは凄い!
ケースから取り外して大きさを確認したところ、電球型ライトに取り付けられる寸法だと分かりました。
可変抵抗器(ボリューム)を電球型ライトのソケット部分に取り付けることにします。
ツマミを出せる大きさまで穴を拡張します。
ちょうど中央に配置しないと電球部の取付けに支障するくらいのピッタリのサイズです。
元の配線が貧弱だったので可変抵抗器(ボリューム)の配線を取り替えます。
不要になったUSBケーブルを準備してソケット部分に通せる穴をあけます。
USBケーブルの被覆内には4線あり、使用する赤線(+)と黒線(-)をあらかじめ必要な長さ分だけ取り出しておきます。
余っている他の2線はデータ用なので使用しません。
可変抵抗器(ボリューム)の固定方法に取り外し可能な方法がないか悩みましたが、ホットボンドで固定することにしました。
ホットボンドの注入には細心の注意が必要です。
可変抵抗器(ボリューム)のスイッチ部分を固めてしまわないように少しずつ注入します。
それでもスイッチのオンオフができなくなってしまいました…
急遽はんだごてを使って不要なホットボンドを溶かすことによってスイッチ機能が使えるようになりました。
結線した余計な部分を収縮チューブで固定してまとめました。
電球型ライトのLED基盤を取り外して同じ大きさにアルミ板をカットします。
切り出したアルミ板に調光式ライトを分解した時のネジを再利用してLEDチップを取り付けます。
アルミ板に小さな穴をあければビス止めが可能です。
アルミ板に内部確認用とリード線の切り込みをいれて本体にセット。
点灯することを確認してからLEDチップにリード線をはんだ付けしました。
調光ツマミによって光量の強弱も確認できました。
電球カバーを取り付けます。
最後にアルミ針金で吊るせるように取っ手を取り付けました。
今回の改造で電球型LEDライトのいまいちな点が改善され、思った以上の仕上がりとなりました。
使い勝手もなかなか良い感じですが、弱点も発見しました。
それはツマミの調整位置によってはチラつきがでることです。
簡易的な調光なので仕方ないと思いますが、ツマミを微調節すれば抑制できるポイントがありました。