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ブレーキのたびに悲鳴をあげるママチャリをメンテナンス!
自転車から悲鳴!
下り坂などで後輪ブレーキを多用すると「ギャーッ!!!」っと悲鳴にも似た大きな異音が発生するようになりました。
本当に大きな音がでるので恥ずかしいうえ効き具合も少し強く握ると急にロックしたりして一定ではありません。
走行するうえで安全を確保するための重要な箇所でもあるので早期の対策をする必要があります。
ネットで調べてみると後輪ブレーキの種類はローラーブレーキのようで、内部に専用グリスを補給するだけで異音の発生は解消されるとのことで早速注文することに。
専用グリスの注文
パーツメーカーから発売されている「SHIMANO(シマノ) ローラーブレーキ用の純正グリス」が通販で手軽に入手可能です。
しかし商品は10g入りと100g入りが販売されており、どちらを購入するべきか非常に迷いました。
説明によると専用グリス一回当たりの使用量は「5g」となっています。
- 10g入りは約700円で2回分 → 一回当たり:350円
- 100g入りは約1300円で20回分 → 一回当たり:65円
比較すると一回当たりのコストは5倍以上もの差があります。
熟考した結果、頻繁に使用するグリスではないので10gを購入することにしました。
複数台のブレーキにグリス補給する可能性があるのならば100g入りの商品が断然お得です。
ついでに劣化したグリスホールキャップも併せて注文しました。
注文商品
商品の内容物はグリスチューブと取扱説明書、グリスホールキャップだけです。
商品パッケージには一切日本語が見当たりませんが説明書には日本語での記載があります。
重要と感じた事項に赤線を引いておきました。
グリス本体はチューブとノズルとノズルキャップに分離できます。
使用する前にノズル先端部から5㎜+12㎜の位置に印をつけておきました。
ハサミで先端5㎜の位置をカットしておきます。
ノズルキャップ先端をチューブ先端に押し付け穴をあけます。
ノズルをチューブに取り付けてグリスの使用準備は完了です。
元々ついていたグリスホールキャップを取り外してみたところ割れてしまいました。
経年劣化するパーツなのでメンテナンスついでに交換することをお勧めします。
準備するもの
作業をする前に準備したものは以下のとおりです。
- 電子秤
- 丸キリまたは精密マイナスドライバー
- 軍手
- ウエス
作業前にグリスチューブの重量を計っておきます。
これは一回当たりの適正使用量5gを知るためです。
グリス補給作業
赤丸のグリスホールキャップを丸きりを使って周囲に差し込んで徐々に取り外します。
キャップを再び利用する場合の注意点として、無理やり取り外すとキャップの外側だけが千切れてしまう恐れがあるので慎重に作業しましょう。
ウエスでキャップとホール周りのグリス汚れを拭き取っておきます。
グリスホールにグリスチューブを所定の長さ分(約12㎜)差し込んで少しずつ補給します。
補給時には車輪をゆっくりと回転させることを忘れずに!
車輪を回転させずにグリスを補給し続けると赤矢印部からグリスが溢れ出てきます。
一回当たりの使用量約5gを知るために電子秤で残量を測定しながら補給しました。
新しいグリスホールキャップを取り付けて作業は完了です。
グリスを馴染ませるためにスタンドを立てて後輪の回転とブレーキを繰り返しておきました。
効果
翌日に屋外で乗ってみたところ嘘のようにブレーキ鳴きが消えました。
ブレーキの効き具合もロックすることなく以前のようにスムーズな感触に戻りました。
高価格の専用グリスを使っただけの効果が実感できました。
余談ではありますが、以前乗っていた自転車も同様のブレーキ鳴きが発生したことがあってホームセンターで購入した安物のウレアグリスを注入したことがあります。
異音の発生はなくなりましたが、ブレーキの効きが悪くなり制動距離が長くて危険を感じるほどでした。
ローラーブレーキグリスは少々高くても専用グリスを使用することを強くお勧めします。
残ったグリスは酸化による劣化を少しでも防ぐ目的でノズル先端部に熱収縮チューブを取り付けて温めた後に先端部をペンチで潰しておきました。
こうすることで直接空気に触れることがなく乾燥や劣化を防げると思います。