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購入時のスムーズな走りがよみがえる!
後輪タイヤの交換後に回転具合をチェックすると異音とともに少しブレながら回転します。
購入時以来一度も手入れしたことがないハブに問題が生じているものと思われます。
今回は後輪ハブのベアリングを交換してみることにします。
準備した工具類
- パーツクリーナー
- CURE 5-56
- グリス(ウレアグリスを使用)
- 100均多目的スパナ(15㎜使用)
- コンビネーションレンチ(10.15㎜)
- 両口スパナ(17㎜)
- モンキーレンチ
- ドライバー(+-)
- プライヤー
- 電動ドリル+フレキシブルシャフト(チェーン引ナットに使用)
- 10㎜ソケットレンチ(チェーン引ナットに使用)
- その他:軍手、ウエス、受皿
今回交換するシマノ 鋼球1/4(6.35㎜)×18個入り
後輪の取り外し
ブレーキワイヤーは外さなくても作業は可能ですが、フレームから完全に取り外したほうが作業はしやすいと思います。
- ブレーキワイヤーキャップをペンチなどで取り外す。
- 赤丸のワイヤー固定ボルトをコンビネーションレンチ(10㎜)で緩める。
- インナーワイヤーを赤矢印の方向に抜き取る。
後輪の取り外し方は「自転車の後輪タイヤ(26インチ)を自分で交換」を参照してください。
ブレーキユニットの取り外し
ハブ軸から両口スパナ(17㎜)でブレーキユニットを取り外しますが、そのままでは空転しますのでギヤ側をモンキーレンチなどで押さえておく必要があります。
ギヤ側ロックナットの取り外し
鋼球を再使用する場合は紛失しないように受け皿やウエスなどを下に置いて作業して下さい。
上段のロックナット(17㎜)を緩めるには下段の玉押しを押えていないと空転してしまいます。
下段の玉押しを押えるには口タイプの薄型スパナ(15㎜)が必要となります。
専用工具のハブスパナが必要となりますが100均ショップの多目的スパナが使えます。
ハブは錆が付着してグリスなどの油分がまったくない状態です。
鋼球も茶色く変色していました。
ブレーキ側も同様に錆で茶色く汚れた状態になっています。
鋼球自体は目視で見る限り変形や欠損はなかったので再利用できたかも。
新しい鋼球に交換
パーツクリーナーとウエスを使ってハブの錆汚れを清掃します。
専用のグリスではありませんがギヤ側ハブに塗布します。
今回使用したグリスはこちら
新しい鋼球を軸穴に落ちないように注意しながらグリス上に9つ配置します。
磁気ドライバーの先端に鋼球をくっつけると簡単に作業できます。
ブレーキ側も同様にグリスを塗布して新しい鋼球を9つ投入。
ハブ軸をブレーキ側から差し込み玉押しと固定ナットを元の位置まで締めます。
両手でハブ軸を持ってホイールがスムーズに回転することを確認、さらに左右に傾けてもガタつきがないことも確認します。
締め付け過ぎるとスムーズに回転せず、緩すぎるとガタつきの原因となるようです。
問題がなければ玉押しを抑えて固定ナットを締めます。
あとはハブ軸にブレーキユニットを取り付け、取り外しと逆の手順でフレームにホイールを戻して完了です。
交換後の乗り心地
「グリスアップ+新しい鋼球」に交換後の乗り心地は滑るように進むようになりました。
ペダルを漕ぐときの膝への負担が軽くなり、漕いでいない時の惰性進行距離が伸びました。
今まで立ち漕ぎしていた緩い上り勾配の道を座ったままでも進むことに感動しました。
後輪のベアリング交換は手間がかかりますが予想以上の効果を得ることができました。