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爆光LEDライト!中華品質の弱点改善&使い勝手向上のため三脚&クリップ式に改良してみた
明るいLEDライトを求めて…
以前もLEDライトをレビューしましたが、もっと明るいライトが欲しくなりました。
懲りずに今回購入したライトは
このLEDライトはモバイルバッテリーなどのUSBから給電できるのがポイントです。
単体では点灯しないので注意!
事前に収集した情報によると、所持している他のライトとは比べ物にならないくらいの爆光を放つらしいので期待できます。
商品名には「CREE XML-T6 高輝度 サイクルヘッドライト USB接続タイプ」と書かれていますが「ノーブランド品」?とも併記されています。
CREE社は半導体材料や電子デバイスの開発製造を行う米国メーカーですが、ノーブランド品ということは中華コピー商品だと思われます。
多くの類似品を販売するのもアメリカ企業のAmazonというのも如何なものでしょうか。
商品到着
発売元が中国のショップから購入しました。
商品到着まで2週間ほどかかりましたが無事にポストに投函されていました。
緩衝材に梱包されており商品自体にも問題はありませんでした。
中国語で「USB自行車灯、型号:T6(白光)、電圧:5V」と書かれた袋にはLEDライト本体と取り付けるためのゴムリングが大小2つ入っています。
USBケーブルは約110cmの長さです。
LEDライト本体の確認
本体外観は放熱を考慮した金属製ボディーで質感も思ったより良いです。
後部シリコンスイッチは取り外しています。
前部の金属製レンズフードを取り外すと4つの部品から構成されています。
正規品「CREE XML」であれば緑色の5㎜角LED基盤の円形部分に内接する四角のLEDチップが収められています。
この「ノーブランド品」に搭載されているLED基盤は4㎜角ほどで、LEDチップも小さくて円形部分に内接しない大きさです。
また、基盤には社名や型番などの刻印がどこにもありません。
本体カバーからLED制御基盤を取り出してみました。
USBケーブルには負荷がかからないようにホットボンドで補強しましたが基盤から断線してしまいました。
改善点1 断線コードのはんだ付け
初めて内部を見たときからリード線が取れそうなはんだ付けでしたが、案の定断線してしまいました。
この品質が安価の代償といえるでしょう。
両極共にリード線を基盤にはんだ付けし直しました。
改善点2 コイル鳴き対策
標準の点灯パターンはスイッチを押すごとに 強→中→点滅→消灯 となります。
気になった点が「中」の点灯時に内部から「ジーーーッ」と耳障りな異音がすることです。
どうやらこのチョークコイルが原因のようです。
コイル鳴き対策としてチョークコイルをホットボンドで固めてみました。
これが効果覿面で耳障りなコイル鳴きは殆んど聞こえなくなりました。
改善点3 USBケーブル内リード線の断線防止
リード線のはんだ付けとコイル鳴きの対策後に本体ケースに組み込みます。
矢印の箇所にホットボンド注入でリード線を固定することにより、USBケーブルの引っ張りによる断線防止効果を期待。
少し多目に注入しておきました!
はみ出したホットボンドをカッターで取り除くことにより見た目も改善できました。
自立スタンド製作
100均のスマートフォンスタンドを利用してLEDライトを簡単に自立設置できるように加工してみました。
使用するのはダイソーで販売されているスマートフォンスタンド(たて置き用)です。
三脚に取り付ける雲台パーツを写真のように加工しました。
両側を切断してUSBケーブルの支障とならないように一方を曲線状にヤスリで削っておきます。
LEDライト本体を取り付けるネジとの干渉を避ける為に、中央ネジ穴から17mm以上離してΦ4mmの穴をドリルで開けます。
LEDライト本体の取り付けには手回しネジ(M4×10)が便利です。
ほぼイメージ通りの出来映えですが欠点がありました。
それは水平より下部を照らせないことです。
付属の小さな三脚では重心が前方に片寄っているので自立でません!
他の三脚に取り付けると安定して倒れなくなりました。
写真のようなクネクネ三脚に取り付ければ、あらゆる場所に設置が可能となり暗い場所で投光器として使えるので非常に便利です。
クリップ式とするために100均目玉クリップと六角ボルト(W1/4×12㎜)を新たに用意しました。
六角ボルトはホームセンターで1本から買えます。
使用する材料は写真のとおり。
ママチャリタイプの自転車ハンドルに取り付けると前カゴが邪魔となり大きな網目の影ができてしまいます。
クリップ式にすることによりライト照射に支障のない箇所に挟んで取り付けられます。
ライトの点灯パターン動画
LEDライトの標準点灯パターンは後部スイッチを押すごとに 強→弱→点滅→消灯 の順となります。
これとは別にもう一つの点灯パターンのモードがあります。
後部スイッチを長押しすることにより 強→中→弱→点滅→SOS→消灯 となり点灯パターンが2つ増えます。
この点灯パターンは給電が途切れると自動的に標準モードに戻ります。
点灯パターンを動画に撮ってみました。
動画はコイル鳴き対策前ですので、中・弱の点灯時にコイル鳴き音が確認できると思います。
また、理由はわかりませんが中弱点灯時の電流測定値は安定して表示されませんでした。
使用上の留意点
最後に使用上の留意点として、「強」での連続点灯は本体がかなり熱くなります。
内部のLEDチップ周辺などは触れられないほどに高温となるので長時間の使用には注意が必要です。
「中」でも十分明るいので必要に応じて「強」に切り替えて使うとよいと思います。