目次
1~2階まで20mのLANケーブルを交換
コネクタのツメ折れ
部屋を掃除していた時に透明の小さなプラスチック片が落ちていたのを見つけました。
「何の部品かな?」まったく心当たりがないので捨てたのですが、暫くしてスマートフォンのWi-Fiが接続されていないことに気付きました。
Wi-Fiルーターを確認したところ、接続されているはずのLANケーブルが抜けていたので差し込んでもみるも「カチッ」というロック感がなく外れてしまいます。
コネクタ部をよく見るとあるはずの「ツメ」がありません!
あの時みつけたプラスチック片がLANケーブルコネクタのツメだと確信しました。
LANケーブルは1階から2階まで引っ張ってきているので20mのケーブルを使用しています。
柱や梁に取り付けたモールに収めてあるのですが交換作業は面倒です。
コネクタのツメがないと抜けてしまうので、取り敢えず結束バンドを使ってLANポートに固定することにしました。
これで問題なく使えていましたが何かの拍子に抜ける可能性も否めません。
また、見た目が悪いことも交換したい動機となり新しいLANケーブルに交換することにしました。
LANケーブルのカテゴリと規格
現在契約している光回線(eo光)を改めて調べてみたところ、ネット利用開始日は10年以上も前でした。
ゲームなどの大容量通信をしないので契約している「eo光ネット100Mコース」でも不自由なく遅いと感じたことも殆どありません。
該当地域は関西圏に限られますが電力系回線は安くて安定しているのでお勧めです。
LANケーブルのカテゴリー・規格 | |||||
カテゴリ | 伝送速度 | 使用可能距離 | 伝送周波数帯域 | ケーブル種類 | コネクタ |
Cat5 | 100Mbps | 100m | 100Mhz | UTP | 8P8C |
Cat5e | 1Gbps | 100m | 100Mhz | UTP | RJ-45 |
Cat6 | 1Gbps | 100m | 250Mhz | UTP | RJ-45 |
Cat6A | 10Gbps | 100m | 500Mhz | UTP/STP | RJ-45 |
Cat7 | 10Gbps | 100m | 600Mhz | STP | GG-45/TERA |
Cat7A | 40/100Gbps | 50/15m | 1,000Mhz | STP | GG-45/TERA |
光回線導入当時の規格(Cat5e)と比較すると、現在は10倍以上もの高速通信が可能になっていることを知りました。
今回のような機会がなければ通信規格について「浦島太郎状態」は続いていたと思います。
選定条件
新しいLANケーブルを購入するにあたり下記の選定条件を設けることにしました。
- 最低18m必要なので延長20mのLANケーブルを使用
- LANケーブルはモールに収めるのでフラットタイプ
- 将来性を考慮してカテゴリは「Cat6A」以上
- ツメ折れ防止コネクタ採用
- ケーブルの柔軟性が良いこと
- ブラウン系の色
- コストパフォーマンスが良いこと
上記の条件で絞った結果、色を妥協してエレコムの「LD-GFAT/BM200」を購入することにしました。
LD-GFAT/BM200
「ツメ折れ防止」が強調されたパッケージなので、今回取り換える原因となったツメの耐久性は期待できそうです。
裏面にはLANケーブルに関する規格などが詳しく記載されています。
LANケーブルの色は思っていたより濃い青色でした。
バウムクーヘンのように巻かれたLANケーブルは20mもの長さがあるので二段にしてパッケージ内に収められていました。
20mのLANケーブルはずっしりと感じたので重さを計測してみると288gもあり、今まで使っていたCat5e規格と比べると倍以上の重量です。
コネクタ部は「ツメ折れ防止」仕様なので以前のコネクタに比べて倍ほどの長さがあります。
口コミレビューなどを読むと外しにくいとの意見もありましたが脱着しにくいことはありませんでした。
各部寸法
LANケーブルは以前使用していた5e規格のものに比べて厚みが増しています。
カテゴリー規格6AのLANケーブルは、ケーブル内部のヨリ線を分離させてAXテープを巻くことにより、絶縁およびノイズの対策をしているためです。
コネクター部はツメ折れ防止の機能を採用しているので長くて高さがあります。
壁など部屋の仕切りを通すには直径15㎜以上の穴が必要となります。
ケーブルが厚い割には柔らかいので急角度の取り回しも問題なさそうです。
念のため交換作業の前に問題なく通信できるかを確認しておきます。
新旧LANケーブルの交換
LANケーブルを敷設する前に、モール延長とLANケーブル延長の差を確認しておく必要があります。
1階から2階までのモール設置経路は上図のとおりで総延長は約17mです。
対するLANケーブルの延長は20mなので、始点と終点にそれぞれ約1.5mの余裕をとってモール内に収めることにしました。
ケーブルの配線数に応じて0~2号のモールを敷設していますので回線終端装置から順に古いLANケーブルと交換していきます。
モールの設置箇所はすべて木材なので両面テープで貼り付けていますが、モールを取り外してもベタついて残ることはありません。
モールを任意の長さにカットするための専用ハサミもありますが、高価なうえ滅多に使うこともないので100均ショップで販売されている「金切り鋸」で切断しました。
障害となる扉もフラットケーブルなので上部の隙間に難なく通すことができます。
LANケーブルを保護するために100均で購入したアルミ板をL字に加工して両面テープで留めています。
交換作業だけなので時間もかからず無事に通信できることを確認。
10年6カ月もの長期間役目を果たしてくれたのは「ミヨシ」のLANケーブルです。