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鉄板サイクルコンピュータ!憧れだった自転車パーツが格安で買える時代に…
子供の頃憧れたアイテム
送料無料にするため他に必要なものがないか検索していたとき見つけたのが「サイクルコンピューター」です。
必要なものではありませんでしたが、子供の頃に憧れた「自転車スーパーカー」の記憶が蘇ります。
自動車シフトレバーのような多段ギアシフト、二つ目フロントライト、煌びやかなテールライト、ウィンカー、速度計まで備えていました。
当時一番興味をもった機能がアナログ式スピードメーターでしたが買えなかったことを覚えています。
時は流れ…、現在はデジタル表示の多機能サイクルコンピュータがわずか2,000円以内で買える時代になりました。
サイクルコンピュータはピンキリで安価な中華製品も多いですが、基本的な情報を得る用途であれば圧倒的口コミ評価を誇るCATEYE製の「CC-VL820」しかないと思います。
このシリーズには有線式とワイヤレス式がありますが、精度や電池寿命の優位性から有線式の方が評判が良くて価格も安いです。
有線式 VELO9【CC-VL820】
ワイヤレス式 VELO WIRELESS+【CC-VT235W】
開封&内容物確認
商品が届いて見た時の第一印象としては思ったよりもコンパクトサイズでした。
内容物
- コンピュータ本体
- ブラケット&センサー
- マグネット
- ナイロンタイ×7本
- 両面テープ
- 取扱説明書
各パーツ詳細
パーツごとの各部名称・実測寸法などは以下のとおりです。
コンピュータ
コンパクトサイズですが液晶画面の視認性は良好です。
物理釦は合計3カ所で、表面に大きなMODE釦、裏面に小さなAC釦とSET釦があります。
電源はコイン型リチウム電池の「CR2032」が予め内蔵されており、新品電池からの寿命は約3年で交換目安は表示が薄くなってきた時です。
コンピュータ本体の重量は29gでした。
自転車から離れるときは取り外して携帯できるので盗難防止にもなります。
ブラケット&センサー
ブラケットとセンサーは有線式なので約78cmのコードで繋がっています。
それぞれ付属のナイロンタイを使って自転車に取り付けるようになっています。
重量は15gと非常に軽量です。
マグネット
前輪のスポークに取り付けるマグネットです。
100均で販売されているネオジウムマグネットでもセンサーは反応します。
【関連記事:片付け収納便利アイテムとして100均マグネットが使える!】
3gと僅かな重量ですがチューブバルブの反対側に取り付けることで回転時の偏心を少なくできると思います。
付属品
ナイロンタイは7本付属されており、今回の取り付けでは6本使用しました。
サイズは「長:205㎜×幅:2.5㎜×厚:1.3㎜」です。
コードを固定するために長さ100㎜のロックタイを別途使用しました。
ブラケットを固定するための両面テープです。
取り付け作業
準備した工具などは以下のとおりです。
- ウエスなど
- 手袋
- ラジオペンチ
- ニッパー
- ロックタイ(長さ:100㎜)
- パーツクリーナー
パーツクリーナー以外は100均ショップで入手できます。
センサーを取り付ける前輪右側フロントフォークとマグネットを取り付けるスポークをパーツクリーナーとウエスで汚れを落とします。
センサーに付属のナイロンタイを通し、マグネットは手回しネジ式になっているので外しておきます。
センサーとマグネットをそれぞれ仮留めします。
マグネットとセンサー間の距離は5㎜以内、かつマグネット中心はセンサー指示線を通過するように位置を決めます。
設置位置が定まったらセンサーの両面テープを剥がし、ナイロンタイを本締めして固定します。
マグネットは指で締めただけでは回転してしまうのでラジオペンチを使って確実に締めました。
コードをフロントフォークに沿って付属のナイロンタイで固定します。
コードは前輪ブレーキワイヤーに沿ってハンドルパイプに至るのですが、ハンドルを最大限曲げた状態でも引っ張られないよう余裕分の長さを確認します。
前輪ブレーキワイヤーに巻き付けるつもりでしたがコード長が足りなくなるので別途用意したロックタイ(100㎜)を使いました。
ブラケットの取付位置を決めたら付属ナイロンタイを通し、両面テープを貼ってハンドルパイプに取り付けます。
ブラケットの取り付け完了!
ブラケットにコンピュータを取り付けます。
前輪を回転させて速度計が動作していることを確認します。
初期設定
使用する前に「スピード計測単位、タイヤサイズ、時刻」の設定を済ませておく必要があります。
裏側にある「AC釦」をペン先など細いもので押下してオールクリアします。
計測単位の設定
AC釦を押すと計測単位の設定になりますので、①MODE釦を押すごとに「km/h:キロメートル/時間」か「mph:マイル/時間」のどちらかを選択してから②SET釦を押して確定します。
タイヤサイズの設定
次にタイヤサイズの設定になるので①MODE釦を押すごとにタイヤサイズを選択できます。
「26→700c→27→205[]→16→18→20→22→24→26」の順に切り替わるので前輪タイヤサイズを選んで②SET釦を押して確定します。
時刻の設定
次に時刻設定画面になるので、①MODE釦を長押しして「表示時間」から12時間又は24時間表示の選択、①MODE釦を長押しして時間の設定、①MODE釦を長押しして分の設定を行い②SET釦を押して確定します。
以上で初期設定は完了です。
コンピュータデータ表示の切り替え
①MODE釦を押すごとに下図の順に表示データを切り替えることができます。
※TMが約27時間またはDSTが999.99kmを超えると「E」が表示されるので①MODE釦を長押ししてデータのリセットを行います。
※DST画面を表示して裏側のSET釦を押すと積算距離の任意入力画面になります。MODE釦で数値増加、長押しで桁移動、SET釦で確定します。
※ODO画面を表示して裏側のSET釦を押すとタイヤ周長の入力画面になります。
※時刻画面を表示して裏側のSET釦を押すと時刻設定画面になります。
タイヤ周長設定による誤差
取扱説明書に記載されているタイヤ周長ガイドによると「27inch×1-3/8」は217㎝となっています。
しかし自転車に跨って計測した周長は約215㎝だったので約2㎝短いことになります。
周長2㎝の差は走行距離としてどれくらいの誤差が生じるのかを計算してみました。
27inch×1-3/8タイヤ周長が1㎝短い216㎝の時に1㎞走行した場合
100,000㎝÷217㎝/1回転≒460.8回転
460.8回転×1㎝≒461㎝
1㎞走行時に表示される走行距離は約4.6m長くなることになります。
27inch×1-3/8タイヤの誤差 (タイヤ周長ガイド:217㎝) | |||
タイヤ周長差 | 1㎞走行時 | 10㎞走行時 | 100㎞走行時 |
-1㎝ | 4.6m | 46.1m | 460.8m |
-2㎝ | 9.2m | 92.2m | 921.7m |
-3㎝ | 13.8m | 138.2m | 1382.5m |
実測周長が2㎝短い場合では1㎞の走行につき約9.2mもの誤差が生じることになるので、走行距離が増えるに伴い誤差もかなり大きくなることがわかりました。
以上の試算結果からより正確な走行距離を把握するため、タイヤサイズ設定は実測周長「215㎝」を任意入力することにしました。
スマホアプリと比較してみた
自転車で遠出するときにはいつもスマホアプリの「Geo Tracker」を使用して軌跡と走行距離を記録しています。
便利なGPSトラッカーアプリ「Geo Tracker」の使い方は記事にしているので参考にしてみて下さい。
「過去記事:無料でも優秀なGPSトラッカーアプリ「Geo Tracker」で足跡を記録しよう!」
今回取り付けたサイクルコンピュータとGPSアプリでそれぞれ走行距離を測定した結果は下表のとおりです。
サイクルコンピュータ | GPSトラッカー | 誤差 |
1.00㎞ | 1.00㎞ | ±0 |
2.00㎞ | 2.00㎞ | ±0 |
5.00㎞ | 4.99㎞ | -10m |
10.00㎞ | 10.00㎞ | ±0 |
15.00㎞ | 15.02㎞ | +20m |
17.96㎞(目的地到着) | 17.98㎞ | +20m |
GPSトラッカーで測定した走行距離が想像以上に正確だったことに驚きました。
ただしGPSはアーケードやトンネル、ビルが多い街中など電波の受信環境に左右されるのでサイクルコンピュータの方が正確な計測が可能です。
まとめ
イマイチと感じた点
- 夜間は視認できない
- 低速(3.5㎞/h以下)の速度表示ができない
- コード延長(約78㎝)が少し短い
良いと感じた点
- 2年間保証
- 任意のタイヤ周長を設定できる
- 精度の高い距離測定
- 節電と起動が自動
駅や店などよく行く場所への距離が正確に把握できるのは便利だと思います。
普段走行しているスピード感や走行距離が数値としてリアルタイムで見られるのは自転車移動が楽しくなるアイテムだと思います。