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60w相当LED電球がついに150円(税別)で登場!実用性は?長時間の使用には懸念も…
価格破壊
100均ショップダイソーに行った時、60W相当のLED電球が驚きの価格で販売されているのを見つけました。
以前からLED電球が販売されていることは知っていましたが、40W~60W相当が300円(税別)~500円(税別)での販売でした。
今回発見したのは、60W相当のLED電球(広配光タイプ)昼白色が驚きの150円(税別)、40W相当は100均ショップ文字通りの100円(税別)で販売されていました。
ここまで安いのは驚きとともに、安全や性能に関して少々不安にも感じます。
とにかく150円(税別)であれば試してみたくなり2個購入してみました。
現在部屋の照明としてパナソニック製の40W昼白色LED電球を2灯用のペンダントソケットに取り付けて使用していますが、少し暗いと常々感じていました。
家の照明をLED電球に取り替えた当時、60W昼白色のLED電球は価格が高くて断念していましたので、この100均LED電球は代わりになりうるのか検証してみたいと思います。
なお、LEDには個体差による違いがあり、光の体感も人によって違うと思います。
よって、万人がレビューのとおりに感じるとは限りませんので悪しからず。
商品の仕様・特長
パッケージ上面には「省エネ法2017年度目標基準達成1Wあたり110.9lm」と記載されており、経済産業省が定める基準値をクリア。
メーカーには基準値を満たすことが法律で義務付けられているようです。
その基準値というのはLED色によって定められており、昼光色・昼白色・白色が110.0lm/W(ルーメン/ワット)、電球色・温白色が98.6lm/Wとなっています。
仕様
- 全光束:810(lm)*
- 定格消費電力(W):7.3(W)*
- エネルギー消費効率:110.9(lm/W)
- 定格入力電流:160.6(mA)
- 定格電圧:100(V)
- 電源周波数:50-60Hz共用
- 定格寿命:15000時間
- 口金:E26
- 寸法:全長105㎜、外形60㎜
- 質量:28g
※定格寿命は設計値であり保証値ではありません。
※(*)これらの定格値は JNLA登録試験事業者(130345JP)による試験結果に基づき、弊社の責任で表示したものです。
調光(明るさが 調節できる)器具には使用できません。
市販されている同等のLED電球の定格寿命が約40000時間なのに対して、15000時間と短いのが気になります。
それでも1日あたり12時間点灯したとしても3年以上使用できる計算になりますが…。
特長など
- 60W形相当
- 昼白色
- 広配光タイプ 配光角度 180°
- 日本国内専用商品
注意事項
パッケージ記載の注意事項として、特に留意するべきと思われるところに赤線を引いてみました。
以下の器具には絶対に使用しないでください。
調光機能の付いた電球器具や回路には使用できません。
「調光:電球の明るさ調節(変更)する機能」
(100%点灯も使用できません)。
●リモコンで動作する電球器具や回路(器具により点灯しない場合 がございます)。
●誘導灯・非常用照明器具
●断熱材施工器具[SB、SGI、SG形表示器具」
●密閉または密閉に近い器具
以下環境では絶対に使用しないでください。
●水滴などがかかる場所
●直流電源※一般のホワイトランプ(白熱電球)とは明るさ、光の広がり(配光)が異なります。
▲ご使用上の注意
●交流100V、周波数50-60Hz以外の電源では使用しないでください。
●ランプ周囲温度が0°C~40°Cの範囲で使用してください。
●赤外線リモコンを使用する機器(テレビやエアコンなど)の近くで点灯すると、リモコンが誤動作する恐れがあります。
●ラジオやテレビなどの機器に雑音が入る場合は、ランプを1m以上離してご使用ください。
▲注意事項
●取り付け、取り外しや器具清掃の際は、必ず電源を切ってください。
●直流電流では絶対に使用しないでください。
●調光(明るさが 調節できる)機能の付いた器具や回路、誘導灯、非常用照明器具HIDランプ(水銀灯、ナトリウムランプ、メタルハライドランプなど)用器具などでは絶対に使用しないでください。このほか使用器具の種類によって寸法的、熱的、その他の状況により使用できない場合があります。
●紙や布などでおおったり、燃えやすいものに近づけないでください。
●電源をいれた状態や電源を切った後しばらくの間は、ランプが熱いので触れないでください。
●落としたり、ぶつけたりしないでください。
●分解や改造はしないでください。LED素子は交換できません。
●LED素子にはバラツキがあるため、同じ型式の商品でも光色、明るさが異なる場合があります。
●水で濡らさな いでください。
●ランプはソケットに確実に取り付けてください。
●点灯中のランプを直視し続けないでください。
●酸、アルカリなどの腐食性のある雰囲気中では使用しないでください。
●シンナー、ベンジン、アルコールなどは付着させないでください。
●安 形・破損した場合、直ちに使用を中止してください。
●火や熱源のそばに置かないでください。
外観寸法など
見た目や質感などは一般的なLED電球と変わりありませんが、全長が少し短い気がします。
商品を手にとってみて一番違和感を感じたことが「とても軽い!」ことでした。
今までUSB LEDライトなどの100均商品を分解して中身を見てきましたが、コスト削減によりこれも中身がスカスカな気がします…。
現在の照明
部屋の照明はペンダントソケットにLED電球を取り付けて使用しています。
6畳部屋では40W形相当のLED電球2つでは少し暗く感じる時もあります。
パナソニック製との比較
現在使用しているパナソニック製LED電球40Wと比較してみます。
全長はパナソニック製の方が約8㎜長くなっています。
電球部外径はどちらも約60㎜です。
開封時に気になった重量はわずか31gしかありません。
対するパナソニック製は120gもあるので、ずっしりと重量感があります。
実に4倍もの重量差があります。
内部構造を見ていないので想像となりますが、コスト削減のために放熱部品(ヒートシンク)などが省略されている気がします。
定格寿命が短い理由もコスト削減による商品重量に関係していると思われます。
ペンダントソケットに両方のLED電球を取り付けてみると、見た目の大きさがかなり違います。
照度を測定
ダイソー製LED電球60Wを2灯同時に点灯した感想は、非常に明るいと感じました。
LEDの色はどちらも昼白色ですが、パナソニック製は青っぽい寒色系、ダイソー製は若干暖色系の光です。
両者の明るさをスマートフォンの照度センサーで測定してみました。
測定方法はペンダントソケットに取り付けて2灯同時点灯し、床にスマートフォン照度計アプリを置いて測定しました。
LED電球から床までの距離は約183cmとなります。
電球のワット数相当で比較すると1.5倍ですが、照度計の測定値では実に3倍近くも明るい結果となりました。
気になった点
1.ちらつき
明るさを測定している時に照度アプリ数値表示の異変に気付きました。
それは数値が安定して表示されず、常時激しく変動するので読み取れません。
対してパナソニック製は数値が静止状態で表示されます。
肉眼ではまったく感じられませんでしたが、ちらつき現象(フリッカー)のようです。
測定時の照度計アプリのちらつき現象を動画に撮影してみました。
長時間このようなLED光に晒されるのは人体への影響(目の負担)が懸念されます。
もともと視力が良くないので、これ以上悪くなっては困ります。
安物買いの視力低下となるのが怖いので部屋での使用はしないことにしました。
2.本体の発熱
写真の赤丸で囲った部分がかなり熱くなります。
他社LED電球でも、この部分で放熱するように設計されていることが多いと思います。
比較したパナソニック製は長くて表面積も大きいので放熱ができており、触れられないほど高温になることはありません。
パッケージの注意書きにも熱に関する注意事項が何回も記載されているので、放熱に関する対策が十分されているのかは少々疑問です。
3.ノイズ
深夜に点灯していたときに「ジィーーッ、チチチッ、ジーーッ」というような異音が発生していることに気付きました。
LEDの個体差とも考えられますが、静かな環境では耳障りなレベルのノイズ音がしました。
総評
コスト削減による超低価格と引き換えに「発熱やちらつき現象」を許容できるか否かは使用する場所によると思います。
ちらつき現象のあるLED光に長時間晒されると、眼精疲労などの健康被害が特に懸念されます。
実際に数時間点灯してパソコン入力作業などをしましたが、少し照明光に違和感を感じていました。これは照度計アプリの測定によるちらつき現象を確認する前の違和感です。
個人的な見解となりますが、部屋の照明として長時間使うことはお勧めできないと思いました。
しかし、使用場所や目的を限定すれば十分使えるとも思いました。
そこで今回購入したLED電球は家裏の バックヤード用照明 として使うことにしました。